内容説明
本書は、対象を奈良県に限定して、地域史の視点から、数種の地場産業の展開、そして、戦後誕生する地域総合経済団体としての奈良商工会議所の活動を時代の変化の中であとづけることに専念した。
目次
第１章 伝統産業としての製墨業経営の一断面―奈良墨の老舗企業と共同出資型企業の略史（製墨業の定着過程；古梅園の組織改革と大日本製墨の誕生；大日本製墨の経営状態と大和の製墨職人一斑；古梅園の経営状態と大日本製墨の解散 ほか）
第２章 伝統産業としての配置家庭薬業の展開―奈良県配置家庭薬業者の経営理念（売薬業の定着過程；戦前大和売薬営業者の経営理念；戦時下の大和売薬（配置家庭薬）業
戦後奈良県配置家庭薬業者の経営理念 ほか）
第３章 戦後地域総合経済団体の諸動向―奈良商工会議所５０年の歩みをめぐって（経済自立化への道と奈良県商工会議所の設立；高度経済成長への足固めと奈良県商工会議所の展開；高度経済成長と奈良商工会議所への改組；低成長時代と奈良商工会議所の対応 ほか）
終章 若干の展望（小括と展望；三輪素麺製造業の展開と老舗企業の経営理念；奈良県のアパレル産業とユニーク企業の経営理念）
