内容説明
本書は、主に戦後日本の株式会社財務の制度・政策の歴史的展開を試みることにより、大転換期にある現代日本の株式会社財務制度・政策の現状の解明を目的とするものである。前半部の第１編では、株式会社の証券資本と取締役会権限について、後半部の第２編では、株式会社の財務政策についてそれぞれの論点を展開している。
目次
第１編 株式会社の証券資本と取締役会権限（株主資本制度の史的展開；株式金融の史的展開―戦後額面発行の経路依存性；社債金融の史的展開；取締役会権限拡大の史的展開）
第２編 株式会社の財務政策（配当規制の変遷とその影響；メインバンクの史的展開；財務諸表制度の史的展開；合併財務制度の史的展開；法人の株式所有と所有規制の史的展開；中小企業財務制度の史的展開；財閥・コンツェルンの資金調達―日産コンツェルンを中心に）
