内容説明
本書では日本企業の生産システムが、これまでどのようにスクリーンに映され、海外企業のそれの問題点を解消すべくどのように取り上げられてきたのか、その過程を整理した。その上で、日本企業の生産システムをモデル化する研究―リーン生産モデル論―を取り上げた。ついで、これまでわが国におけるこうした分野の研究者にはほとんど気付かれずにきた、ベンチマーキングによる日本企業の生産システムに対するアプローチについて検討し、両者の関連について整理した。
目次
序章 本書の課題と構成
第1章 生産ユニットにおける逆転の論理構造の検討
第2章 産業の成熟化・脱成熟化の論理構造の検討
第3章 自動車産業再均衡の論理構造の検討
第4章 米国生産システム変容の3コースの分岐点
第5章 リーン概念の検討
第6章 リーン生産システムの検討
第7章 リーン企業モデルの検討
第8章 現代企業とベンチマーキング
第9章 サプライヤー管理とベンチマーキング
終章 簡単な要約と結論