内容説明
本書は『食料の経済分析』の問題意識を日本の現在時点に立って、もう一度考え直そうとするものである。したがって、他の食料経済の研究と違って、文化的価値を念頭に、栄養と経済の両面からする食生活の分析にかなりのスペースを割いている。また、四分の一世紀が経過したいま、日本の食料システムは農水産業の縮小とアグリビジネスの拡大を推進したばかりでなく、国際化を著しく進展させたから、その点への考察も深化させている。
目次
序章 食料システムと経済
第1章 食料消費
第2章 家計における食料消費の動向
第3章 アグリビジネスと外食産業
第4章 食品流通業と食品工業
第5章 食料の価格問題
第6章 農業の諸特性
第7章 日本農業の軌跡
第8章 水産業
第9章 食料貿易と日本
第10章 世界の食料問題