目次
待っていたのだな半九郎
馬咎めは筋が違いましたぞ
このままの貴方も御立派ですわ
本当の命を惜しむ武士の泪
あやまちのない人生は味気ない
お星さまがきれいだこと
みえざるところをおろそかにせぬことだ
あなたが真実のたったひとりの父上です
おまえにはおまえ本来の道がある筈だ
世間というものはこなた自身から始まる〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シュラフ
28
山本周五郎は読んだほうがいい。周五郎作品では、「義理と人情」という我々日本人が大切にしてきた社会的規範が語られている。グローバル化の名のもとに、気がついたら外国思想や外国人がなし崩し的に入り込んできている。わたしはそんな状況がとても不安。その是非についての議論が必要なはずだ。だからこそ今あらためて、我々日本人の社会的規範とはどういうものであるのかということを、周五郎作品を読むことで見つめ直すべきである。この本は山本周五郎の44作品の解説本。未読の場合でも、作品のあらすじをなぞることができるのでおすすめ。2018/09/30