出版社内容情報
クリスマスソング「赤鼻のトナカイ」は、この絵本から始まった。
85年の時を超え、ついに日本初全訳!
みんなとちがい、赤鼻をもつルドルフは、いつもみんなの笑いもの。
でも、クリスマスのまえの夜に、奇跡が起きて……!?
これからを生きる子どもたちに手渡したい、希望が輝く物語。
アメリカのデパートから始まった、世界一有名なトナカイの物語。
85年の時を超え、初版と同じ絵で、ついに日本にやってきました。
メイが幼い娘の反応を楽しみながら紡いだ文は、ユーモアたっぷり。
ギレンが描いたおちゃめな絵は、読む人の心をあたたかく照らします。
仲間外れのトナカイが幸運をつかむーー
希望あふれる一冊は、贈り物にもぴったりです。
【絵本から生まれた「赤鼻のトナカイ」】
この絵本は、アメリカの老舗デパート「モンゴメリー・ワード」が、
お客さんへの無料の贈り物として1939年に制作したものです。
おはなしをつくったロバート・L・メイは、当時そのデパートで働くコピーライターでした。
執筆を始めたころ、がんを患う彼の妻は寝たきりになっていました。
当時4歳の幼い娘は、「どうして私のお母さんは、みんなのお母さんとちがうの?」と
メイにたずねたといいます。メイは、そう悩む娘に希望を与えたいという想いから、
「みんなとちがうことは恥ずかしいことではなく、愛すべきことなんだよ」
というメッセージを込め、この物語を紡ぎました。
完成後、この絵本は何百万部もの大ヒットになりました。
たくさんのグッズや日本でもおなじみの曲も生まれ、
ルドルフの物語は今もなお、世界中で愛され続けています。
【目次】
内容説明
「ふむふむ まずいぞ、きりが こい。これじゃ ちゃんと 飛べないぞ!」みんなとのちがいが光になる―。子どもたちに手渡したい、希望があふれる物語。
著者等紹介
メイ,ロバート・L.[メイ,ロバートL.] [May,Robert L.]
1905年‐1976年。アメリカのニューヨーク生まれ。ユダヤ人家庭で育つが、宗教にとらわれない教育を受ける。デパート業界に就職するが、大恐慌による失業や妻の病気などで多額の借金を抱えていた。30歳ごろ、シカゴのデパート「モンゴメリー・ワード」のコピーライターとして仕事を得て、そこで絵本の制作を任された。執筆中に妻が亡くなると、デパートの支配人が執筆をほかの者に任せてもよいと提案したが、「今こそ、この物語が必要なのです」と断り、1939年に本書を完成させた
ギレン,デンバー[ギレン,デンバー] [Gillen,Denver]
1914年‐1974年。バンクーバー生まれ。長期入院していた17歳のときに、医師から時間つぶしにとすすめられて絵を描き始めた。シカゴに移り住むと、デパート「モンゴメリー・ワード」の社員として働き始め、本書の絵を手がけることになった。晩年はメキシコで暮らし、最期まで絵を描き続けた
中井はるの[ナカイハルノ]
作家・翻訳家。英国史、ビアトリクス・ポター、ウィリアム・モリスの研究も行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



