内容説明
「がんと診断された時の驚きとショック。泣き暮らしているだけなら落ち込んでいくばかりだったでしょう。高い山へ行くということは、今思えば何かにすがりたい気持ちからの捨て身の行動だったのかもしれません」
目次
山と治療のはじまり
南米へ
入院、手術、放射線治療
アフリカへ
10%の確率に当たり、リンパ浮腫になった
南極で年越し
再び、南米で挫折
体温調節に苦しみつつ、アラスカへ
オーストララシア地域の最高峰を目指して
南米へ、3度目の正直
新たな爆弾を抱えながら、ロシアへ
山と山の間に、手術と検査
オーストラリア大陸最高峰に登る
エヴェレスト、1回目の挑戦
不調とパンデミック
セブンサミッツ登頂成功へ
著者等紹介
麻紀子[マキコ]
東京生まれ。2010年頃、屋久島の山に魅せられ山歩きを始める。2015年12月に乳がんが見つかり、2016年に手術。2016年から治療を受けながら世界七大陸最高峰の登山を開始し、2023年5月18日のエヴェレスト登頂成功をもって七大陸最高峰登頂を成し遂げ、セブンサミッターとなる。公益社団法人日本山岳ガイド協会会員。日本乳がんピンクリボン運動の個人サポーター。公共機関や一般企業にて講演活動も行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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kanki
15
乳がん治療による体調不良を逆手にセブンサミッター。夜間トイレに行くと目が覚めてしまうから、テント内でボトルにする。高山病の肺水腫と手術後のリンパ浮腫、重い荷物は運べなくなった。2025/07/15
りょう
7
乳がんになって手術して、幸い転移性のものではなかったけどリンパ腫になったりしながら、エベレストの他七大大陸最高峰と3つのセカンドサミットに登頂するという快挙を果たした方の記録。こういうふうに登るんだというのがとてもよくわかる。そして民間人のいわゆる商業登山の実態が克明に記されてる。この方にとっては、ともかく登頂することが人生の目標なのだ、それはすごいと思う。それを達成したことはすごい。でも、それだけ。山ってそれだけなのかなあ、とチラッと思う。2025/06/16
冬のひまわり
1
乳がんの治療をしながら、7大陸の最高峰を制覇した女性の日記。商業登山が進んでエベレストにも登れたといったことが書かれていたが、準備の大変さがすごく伝わったし、やはりエベレスト挑戦は命がけなんだなあと思った。 治療中でもやりたいことに向き合うのは、体力面でも精神面でも大変だと思うけど、弱音は吐くけど(それが彼女の強さかもしれないが)、その前向きさに勇気づけられる。2025/06/29
みやちゃん
0
小山薫堂さんのラジオ番組に筆者が出ていたことから、手に取った。しかしながら、治療の記述に耐えられず、読了できず。そんな環境にも拘らず、制覇された筆者には尊敬しかない。2025/06/30
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