出版社内容情報
注目の絵本『ねことことり』の画家・なかの真実、幻のデビュー作。
猫が暮らす、高い崖の古い家。この土地では、
昔からふしぎなことが起こるといわれ……。
たかい崖のうえにある、古い家で暮らす猫は、
ある朝、色とりどりにかがやく石のようなものを見つけます。
不思議なことに、その“石”はどんどん大きくなり……。
小さな一歩が、“出会い”につながる――美しい細密画で贈る、
イマジネーション溢れる光と闇のファンタジー。
子どもも大人も虜になる!なかの真実ワールド。 「一体このあとどうなるの?」と、
ハラハラドキドキ楽しみしながら、どっぷりと物語に浸かることができます。
「出会いは、お互いにとって特別な偶然。
だれかと関わることでその人が鏡となり、自分が映しだされていく。
そんなことを思いながら、このお話を描きました」 ―作者・なかの真実
内容説明
高い崖の古い家に暮らす猫は、ある朝、色とりどりに輝くふしぎな石のようなものを見つけて…。
著者等紹介
なかの真実[ナカノマミ]
1984年、神奈川県生まれ。デザイナーとして勤務後、イラストレーターとして活動。2017年より舘野鴻氏に師事。水彩を使用した細密画、表現するための絵描き道を学ぶ。本書で絵本作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
182
本日、😻😻Dayということで、猫本を😻作読みました。まずは第一弾、なかの 真実、2作目です。細密画の絵は美しく、予想外の展開で、にゃんこもビックリだにゃあ(=^・^=) https://www.sekaibunka.com/book/exec/cs/23820.html2023/05/22
馨
83
絵本。主人公のしろねこちゃんの絵がもふもふしていて可愛い。地響きの後に落ちていた不思議な石ころの正体はめちゃくちゃ意外でした。いい話。2024/04/16
ままこ
79
高い崖に住んでる猫。ある日、地響きが起きて石のようなものが落ちてきて…。にわとりさんとの交流も微笑ましい。なかの真実さんのリアルで可愛らしい絵がとても素敵。表紙と裏表紙はポストカードにして欲しいくらい。不思議で温かなお話。2023/07/06
アナーキー靴下
70
お気に入りの方が読んでおられ、猫と緑に覆われた古い家の表紙に、これは好きなものばかり詰まった絵本に違いない! と手に取る。期待通りの愛おしい世界が広がる絵本で大満足。鮮やかな緑の中で、フワフワの白猫が可愛くて可愛くて、しかも耳先が房毛っぽくなってるのも妖精めいて素敵すぎる。表紙にもある、植物の飾り枠がところどころ配されているのもまた良い。ラズベリーの赤の瑞々しいこと。物語は青鬼のいない『泣いた赤鬼』のよう。共同体的価値観が薄れ誰も犠牲になる必要がない時代性。見落としていた自然の恵みへの感謝もまた現代的だ。2023/08/03
はる
69
「ねことことり」の絵を担当された、なかの真実さんのデビュー作。「ねことことり」同様、とても細密に描かれた絵に引き込まれます。崖の上の古い家に住む一匹の猫。ある日、不思議な石を見つけますが……。少しずつ大きくなっていく石。この石の正体は一体何?。石のことが気になっていたので、この展開は予想外でした。ほのぼの、優しいお話でした。2023/06/15