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出版社内容情報
日本の新聞やテレビで話題を呼んだ、イタリアの校長先生が「休校」の生徒たちに送った”手紙”。
その日本語訳とイタリア語の原文を、全文公開!その手紙から1ヶ月後、
より深刻な状況に陥ったイタリアから日本の子どもたち、若者に向けて、「いま」の思いを綴った”追伸”が届きました。
それは、この1ヶ月間に経験したさまざまなこと、気づき、励まし、未来への思考などが書かれた普遍的なメッセージでした。
「休校」で家に閉じこもっている子どもたち、若者、その親、先生たち、すべての人に捧げる希望の一冊です。
内容説明
「休校」の続くイタリア。校長先生が気づいたリモート学習の「本当の意味」、未来につながる希望のメッセージを届けます。
著者等紹介
スキラーチェ,ドメニコ[スキラーチェ,ドメニコ] [Squillace,Domenico]
1956年、南イタリアのカラブリア州・クロトーネ生まれ。25歳のときに大学の哲学科を卒業、ミラノの高校で26年間、文学と歴史の教師を務める。その後、ロンバルディア州とピエモンテ州で6年間校長を務め、2013年9月、ミラノで最も権威のある高校の一つ「アレッサンドロ・ヴォルタ高校」の校長に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やすらぎ🍀
149
これからの時代をどう生きるか。冷静さを保ち、群集心理に惑わされない。人間らしい思いやりを忘れないように。…状況が悪化しているときこそ、奪い合ったり、責任を押し付けたり、正解の分からないことを否定したり、不安を煽ったりしないこと。…状況が改善しているときこそ、自らを育てることに力を注ぐこと。本を読み、音楽を聴き、映画を見て、感受性を刺激すること。沸き上がる閃きを創作に向かわすこと。そうすると、この長い時間は充実したものとなり、財産となることでしょう。本当に大切なものは何か、理解する機会になるかもしれません。2021/12/11
モリー
79
しばらく前のことになります。フランスのマクロン大統領は、一大学生による公開書簡に返信をしました。公開書簡の内容は、コロナ禍において大学生が通学出来ない苦しみを訴えるものでした。それに対し、大統領は「もう少し踏ん張ってほしい」と返事を書いたそうです。さて、こちらは、所変わってイタリアのとある高校の校長先生が、コロナで休校中の学生たちに送ったメッセージです。リモート学習を取り入れた校長先生はこうおっしゃいましす。リモート学習は「国や社会が気にかけていると感じられるようにすること。(中略)それ以上に、↓続く2021/08/29
trazom
61
コロナ騒動による突然の休校に当たって、校長先生が生徒たちに送ったメッセージ。特別すごいことを言っているわけではない。言っていることはたった一つ:こういう非常事態こそ「人間らしい思いやりを忘れないように」。それを、マンゾーニやボッカッチョを引き、聖書の言葉を使うことによって、長い大きな歴史の中で今回の危機を捉えて語る姿は、目先の現実に右往左往する私たちへの深い教訓でもある。こうやって、一人一人が、自分の言葉で思いを伝える「言葉のギフト」の大切さを思う。2020/08/09
モリー
46
中高生にぜひ読んでほしい。2020/06/24
翔亀
41
【コロナ39】マンゾーニ「いいなづけ」の帯に「この手の危機における最大のリスクについては、マンゾーニやボッカッチュが教えてくれています」と、本書の文章が宣伝文句となっていたので、読んでみた。報道もされていたと思うが、ミラノのアレッサンドロ・ヴォルタ高校(電圧のボルトに名が残るイタリアの蓄電池発明者)の校長が、学校閉鎖にあたって生徒に送ったメッセージだ。「最大のリスク」とは、コロナのような見えない敵に対して、本能的に同じ人間を恐怖に感じたり、攻撃の対象と感じてしまうこと。そういうことにならないよう、理性的↓2020/08/05