出版社内容情報
市川團十郎夫人、堀越希実子さんが作る季節・行事ごとの成田屋の食卓を通して、その料理にまつわる様々な思い出とエピソードを綴る。市川團十郎の夫人、堀越希実子さんが作る季節ごと、行事ごとの成田屋の食卓を通して、その料理にまつわる様々な思い出、エピソードをまとめる。料理のレシピも掲載。テーマは食卓を通して見えてくる家族の風景であり、歌舞伎の家、市川家の一年である。
堀越 希実子[ホリコシ キミコ]
内容説明
歌舞伎の芸と伝統が役者に受け継がれていくように、十二代目市川團十郎夫人、堀越希実子さんが子どもたち、孫たちに伝えたい「堀越家の料理」の数々…。一年を通して「成田屋の食卓」を飾った料理は、どれも愛情あふれるものだった。
目次
第1章 長く続いてきたこと
第2章 役者の女房になる
第3章 役者の女房の仕事
第4章 次世代に伝える
第5章 成田屋の食卓
第6章 着物について
第7章 三年が経って
著者等紹介
堀越希実子[ホリコシキミコ]
東京生まれ。学習院大学仏文学科卒業後、1976年に十二代目市川團十郎(当時は十代目市川海老蔵)と結婚。長男は十一代目市川海老蔵、長女は三代目市川ぼたん(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
りずみぃ
58
歴史ある名家に嫁ぐというのは、自分を空っぽにして、伝統やしきたりで自らを満たし、次の世代に繋ぐ事なのだと読んでいて思う。すごく柔軟に務めを果たされている姿が凛として美しい。料理を通してどのように市川家を支えているか綴ったエッセイ。優しい語り口と綺麗に盛り付けられた料理に癒される。よっ、成田屋。素敵な一冊だった。2019/03/22
Kei
34
漠然と聞いたことはあったけれど、成田屋を認識したのは、宮尾登美子さんの、きのね、から。新聞連載を待ち望んだ記憶があります。先代団十郎は、10年間も白血病で、闘病。そして、ご存知の今。最終章は、涙、涙です。ただ、しきたりや美しい写真、美味しそうなレシピの数々。中味の濃いエッセイです。成田屋、数奇な運命なのかもしれません。2017/05/17
たんぽぽ
33
真似したいお料理…というより、こんな暮らしもあるんだなぁ!と美しい暮らしを拝見したって感じ。 ご自宅の屋上のお花見、うにをたっぷりとのせた鯛のカルパッチョ、伊勢海老のフライ…ため息が出そうです。 箱入り娘が歌舞伎役者に嫁いで、子宝に恵まれ、日々の努力を重ねながら充実した日々を送る。 絵に書いたような幸せだったはずなのに、突然、夫が病と戦うことになる…人生ってわからないですね。2017/04/26
まつこ
29
最後に料理レシピが載ってますが、料理本というよりはエッセイ、自叙伝ですね。やっぱり良い食材を使って美味しそうな料理を食べてるんだなぁ…。団十郎さんが病に倒れてからの描写にウルウル。麻央さん、元気になってほしいな。2017/01/21
ichi
25
【図書館本】麻央ちゃんのことはそれほど書いてありませんでしたが、とてもよい嫁姑関係だったのだなぁ。と感じました。家族のためにまず「食」が大事。と考え直させられる一冊。レシピも数々あり。2018/02/17