出版社内容情報
日本中の個性的かつ風変わりな木造建築を訪ね歩いた紀行エッセイ。日本木造建築のエッセンスを知る具体的なガイドになっています。
家庭画報で2年間にわたって掲載された好評連載「日本の木造遺産」がついに一冊に。日本の木造建築を扱った本が数多ある中で、本書はユニークな文体で知られる建築史家・藤森照信氏と、建築写真のありようを変えた建築写真家・藤塚光政氏が日本中の個性的かつ風変わりな木造建築を訪ね歩いた紀行エッセイであり、日本木造建築のエッセンスを知る具体的なガイドにもなっています。建築を学ぶ学生はもちろん、日本文化の深奥に触れたい読者には、非常に間口の広いわかりやすい内容です。藤塚氏が粘りに粘って撮り下ろした美しく迫力に満ちた写真も必見!
内容説明
木は巡る。千年の時を経て、朽ちつつまた再生する。匠の知恵と技がつまった美しく奇怪な、驚愕の23の木造建築たち。
目次
浄土寺浄土堂 兵庫県小野市―重源の柱が生んだ衝撃空間
平等院鳳凰堂 京都府宇治市―洲浜にこの世の極楽浄土を見る
錦帯橋 山口県岩国市―空飛ぶ三五メートルのアーチ
松本城 長野県松本市―水面から天を突く天守閣の美学
大瀧神社 福井県越前市―日本の屋根は最後にここに行き着いた
奈良井宿・中村邸 長野県塩尻市―木の国の町家のファサード意識
金峯山寺蔵王堂 奈良県吉野郡―六八本の巨大柱に生命が宿る
旧金毘羅大芝居(金丸座) 香川県仲多度郡―江戸時代の歌舞伎空間を伝える梁の圧巻
赤神神社五社堂 秋田県男鹿市―風雪の地に佇む五連の社
臨春閣 神奈川横浜市―遊びに満ちた数寄屋建築の極み〔ほか〕
著者等紹介
藤森照信[フジモリテルノブ]
建築史家、建築家。1946年、長野県生まれ。工学院大学特任教授、東京大学名誉教授。’71年、東北大学工学部建築学科卒、’78年、東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程修了。東京大学生産技術研究所教授、工学院大学建築学部教授を歴任。専門は明治以降の近代現代建築。丹念なフィールドワークと膨大な資料をもとに建築史を解き明かしていく「建築探偵」としての活動が幅広く共感を得る。赤瀬川原平らと路上観察学会を結成し、路上観察ブームを起こす
藤塚光政[フジツカミツマサ]
写真家。1939年、東京都生まれ。’61年、東京写真短期大学卒業。月刊「インテリア」編集部を経て’65年独立。大型カメラが主流であった建築写真界で、早くから35ミリカメラを駆使し、軽快なフットワークでダイナミックかつジャーナリスティックに建築作品や環境を切り取る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はちてん
keith
クラムボン
ykshzk(虎猫図案房)
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