樂と萩―新兵衛の樂 吉左衞門の萩

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樂と萩―新兵衛の樂 吉左衞門の萩

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  • サイズ B5判/ページ数 207p/高さ 25cm
  • 商品コード 9784418142347
  • NDC分類 751.1
  • Cコード C0072

出版社内容情報

樂吉左衞門が萩焼、坂倉新兵衛が樂焼に挑む、茶陶の最高峰「樂」と「萩」15代当主同士の異色コラボレーション100碗を誌上公開。

「一樂二萩三唐津」と謳われるように、樂焼と萩焼は茶陶の最高峰として数寄者から古来、好まれてきました。その現当主が自らの系譜、焼きものとしての基本を解説します。
そして……本書の見どころは、なんといっても本邦初公開!異色コラボレーションから生まれた100碗の「誌上公開」です。樂吉左衞門さんが轆轤をひねり、坂倉新兵衛さんが手で捏ねて、お互いの茶碗を焼き上げます。炎が生み出した会心の作品の数々を愛でることができるのは本書だけです。
この試みは、東京藝術大学時代からの長い友情から実現しました。樂さんが作った「萩焼」は樂の佇まい、坂倉さんの「樂焼」は萩を感じさせます。ふだんの茶碗作りとは異なる手法を通して、お互いへのリスペクト、プライドなどが垣間見える、直感的に面白い作品たちです。ぜひ、お楽しみください。

内容説明

樂と萩…。「茶陶」最高峰の基本と系譜を知る。友情が生んだ夢のコラボレーションを愉しむ。

目次

第1章 樂焼とは何か萩焼とは何か(萩焼;樂焼)
第2章 陶家十五代目同士二人友の試み(吉左衞門Xについて;学生時代の思い出と展覧会 ほか)
第3章 樂吉左衞門が「萩」そして轆轤へ挑む坂倉新兵衛の「樂」への挑戦(初めての話とこれから;「吉左衞門X新兵衛の樂吉左衞門の萩」試み ほか)
新兵衛の樂 吉左衞門の萩100碗(新兵衛「黒樂」;新兵衛「赤樂」 ほか)

著者等紹介

樂吉左衞門[ラクキチザエモン]
昭和24年(1949)‐。覚入の長男として生まれる。昭和48(1973)年東京芸術大学美術学部彫刻科卒業後、イタリア留学、覚入の没後、昭和56(1981)年十五代吉左衞門を襲名し現在に至る。当代の造形は、伝統に根ざしながらも現代性へと大きく踏み出したもの。特に「焼貫」の技法を駆使し、大胆な篦削りによる彫刻的ともいえる前衛的な作風を築き上げている。平成19(2007)年には佐川美術館(滋賀県守山市)に「樂吉左衞門館」が開館、館ならびに現代茶室を自ら設計創案した。公益財団法人樂美術館の理事長・館長

坂倉新兵衛[サカクラシンベエ]
昭和24年(1949)―山口県長門市に生まれる。昭和47(1972)年東京芸術大学美術学部彫刻科卒業、2年後に同大学院陶芸専攻修了。昭和53(1978)年十五代坂倉新兵衛を襲名し、現在に至る。昭和54(1979)年大阪高島屋襲名披露展、昭和55(1980)年ニュージーランドカンタベリー美術館寄贈(花器)、昭和59(1984)年日本工芸会正会員に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

misui

6
楽焼・萩焼のそれぞれ15代目の二人が互いの方法を交換して器を作るという企画。手捏ね削りと蹴轆轤、窯の違い、それから釉も土も何もかも違う中でどのような器が生まれるかが見どころだろう。素人目に見ても萩焼を感じさせる楽焼、楽焼を感じさせる萩焼が見受けられ、それだけでなく新しい試みに挑戦する姿勢にも各人の個性が出ており、学生時代から交流があったという二人の友情を偲ばせる。歴史の解説や作陶の風景もあって二つの焼き方の理解が深まった。いい本です。2015/11/13

とうこ

0
写真がめあて。すぐ近くで青春時代を過ごした2人の陶工、まったく表情の異なるお互いの作品。おもしろい企画だなと思った。(図書館本)2015/11/04

Kuliyama

0
お二人が大学時代からの友人と初めて知りました。楽しそうに作陶する姿が印象的です。樂さんが作られた萩焼が半泥子のようで、いいなあ、手にしてみたいなあと思いました。2015/07/14

Sentaro Urakawa

0
赤樂めちゃくちゃかっこいい2020/12/20

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