出版社内容情報
世界に誇る日本一の名宿「俵屋旅館」当主自身による著作。旅館でのしつらい、料理、行事など、全てを大判のビジュアルで完全公開。
世界に誇る日本一の名宿「俵屋旅館」当主自身による、最初で最後の著作。旅館でのしつらい、料理、行事など、全てを大判のビジュアルで完全公開。
内容説明
歴史を重ねた街、京都。世界でたった一つの宿として、燦然と輝く「俵屋」。18世紀の初頭に創業したこの宿は、現在18室のみ。宿の隅々まで主・佐藤年の心入れと77名いる従業員の宿を愛する心意気に満ち満ちている。客の快適さを常に求めて伝統を守りつつ、革新を繰り返してきたからこその今。11代を受け継ぐ当代は「宿にはもの作りのように一子相伝の技はない」と言い切る。改めて先祖代々の像を検証し、自らの“志”を綴った気概の書は次世代へと続く心ある人々への贈物といえよう。
目次
佛と花と 四月
端午 五月
更衣 六月
和む
祇園会 七月
盂蘭盆 八月
重陽 九月
一隅
紅葉 十月
灯火 十一月〔ほか〕
著者等紹介
佐藤年[サトウトシ]
俵屋旅館11代目当主。京都生まれ。学習院大学文学部卒業。俵屋旅館専務取締役を経て1965年、俵屋旅館代表取締役就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Inuko
8
言わずと知れた京都の老舗旅館俵屋の月毎の設えや料理などがたくさんの写真とともに紹介されている。歳時や美術品に関する説明もあり、美術書のような本。なんといっても主の佐藤年さんの文章がよくて、自分の仕事の中でお客様をお迎えする時のために、また自宅をととのえ自分自身や家族をいたわるために、心に留めておきたい言葉がたくさんあった。
takao
1
300年続く京都の宿2024/10/20
minmi
1
楽しかった。2013/04/06
のら
0
設えの趣味の高さ、花の美しさ、古さとモダンの調和が見事な館、庭の緑・・・。まさに眼福。もっと豪華な設え、料理の旅館はいくらでもあるのだろうが、俵屋は絶妙なバランス感覚とセンスで、それらが過剰になるのが抑えられている。非日常の華美ではなく、主人の佐藤さんの言われるように「日常的な生活空間」の中に日本文化の真髄が溶け込んでいるようだ。そして、宿の価値は何より人に現れる(断言!)。主、客室係ほか多くの裏方さんのきめ細やかな仕事が紹介されていることからも、俵屋がいかに人を大切にするかうかがえる。そうでなければ客を2015/04/26
kitakita
0
2013年12月30日宿泊予定。楽しみです。2013/10/26