出版社内容情報
和菓子の伝統と革新。重鎮、山口富蔵のクリエイションの「美の世界を集大成」した1冊。和菓子の世界の決まりごとを解き明かす読み物充実。基本の餡を始め、お饅頭、桜餅などの作り方を丁寧なプロセス写真で紹介。
◎目次
「京菓子」とは お菓子の歴史
【一章】自然を写す
京菓子で巡る花名所
春の菓子
夏の菓子
秋の菓子
冬の菓子
[コラム]季節の喜びを楽しむ
【二章】独創的な菓子の世界
利休の菓子―裏千家
陽明文庫「近衛家の菓子帖」から―江戸期の和菓子を再現
思い出の菓子 唐招提寺
東本願寺
冷泉家
炭屋
静嘉堂文庫美術館の器×末富―金襴手に盛る京の錦
思い入れの菓子
百人一首の和菓子
音楽が聴こえてくる菓子
[コラム]菓子のイメージを伝えるために
【三章】茶の心を菓子に生かす
菓子の種類について
薯蕷
きんとん
茶巾絞り
こなし
羊羹
葛
干菓子
記念日の祝い菓子
手土産にしたいいつもの味
懐中善哉いろいろ
[コラム]思いを銘に込めて
【四章】繰り返したい作り方
作ってみたい定番和菓子
こし餡
しろ餡
小倉餡
きんとん
茶巾絞り
薯蕷
葛
道明寺
京菓子用語集
【著者紹介】
山口富藏(やまぐち とみぞう)
1937年2月21日生まれ。
茶道御家元や京都寺社仏閣の御用を務める、日本を代表する老舗京菓子司「末富」三代目。末富ブルーと呼ばれる、先代考案の店の包装紙にも似た色の菓子は京菓子業界に新風を吹き込みました。
当代随一とも言われる山口氏考案の和菓子は、茶の湯はもとより、クラッシックに能、狂言など主人の幅広い趣味により、味だけでなく色や形、菓銘など他店とは一線を画しています。
テレビや新聞・雑誌等、幅広い分野でも活躍し、京菓子の伝統と魅力を今に伝えています。
内容説明
当代随一の和菓子のプロフェッショナル、菓子司「末富」主人・山口富藏氏の創作の世界を俯瞰する一冊。和の心が輝く“京菓子の世界”への誘い。
目次
第1章 自然を写す(京菓子で巡る花名所;春 ほか)
第2章 独創的な菓子の世界(心入れを凝縮させて 利休の菓子;陽明文庫収蔵江戸期の和菓子を再現 京都「近衞家の菓子帖」から ほか)
第3章 茶の心を菓子に生かす(「蒸菓子(生菓子)」と「干菓子」
記念日の祝い菓子 ほか)
第4章 繰り返したい作り方(末富に習う作ってみたい定番和菓子;京菓子の言葉)
著者等紹介
山口富藏[ヤマグチトミゾウ]
1937年、京都市生まれ。関西学院大学経済学部卒業後、菓子司「末富」三代目主人となり、茶道御家元、京都寺社仏閣の御用を務める。伝統を受け継ぎながら、クラシック音楽をイメージした創作菓子を発表するなど新たな京菓子の世界を拓いている。テレビや新聞・雑誌、各地の市民講座など幅広い分野で活躍。現在、同志社大学、京都精華大学、京都造形芸術大学、関西学院大学で文化論の講義をもち、京華子を通じて日本の心を伝えている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。