ビジュアル版日本の古典に親しむ
今昔物語・宇治拾遺物語―説話集が伝える人生の面白さ

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  • サイズ B5判/ページ数 175p/高さ 24cm
  • 商品コード 9784418072033
  • NDC分類 913.37
  • Cコード C0393

内容説明

仏法、往生譚、奇異、冥土往還、男女、妖異譚、笑話。日本の古典に親しむ不朽の名作。一流の著者が、現代文でわかりやすく、読みやすく。見開きごとの脚注で、知らない言葉も早わかり。物語の舞台へと誘うビジュアルな誌面。

目次

今昔物語(時平の大臣が伯父の妻を盗んだ話;兼時と敦行の競馬の話;ある女が医師をだまして瘡を治した話;死んだ妻の悪霊の話 ほか)
宇治拾遺物語(鬼に瘤をとられた事;ぼた餅に呼ばれ狸寝入りした児僧の事;小藤太という侍が聟におどかされた事;鍛冶の丁稚が鮭を盗んだ事 ほか)

著者等紹介

古山高麗雄[フルヤマコマオ]
小説家。大正9年~平成14年。旧朝鮮・新義州生まれ。昭和16年、三高中退。17年召集され東南アジアを転戦しラオスで終戦を迎える。22年に復員。25年より編集者として活躍する一方で、小説を書き始め44年に『墓地で』でデビュー。45年に『プレオー8の夜明け』で芥川賞受賞。平成6年には『セミの追憶』で川端康成文学賞、平成12年には『断作戦』『龍陵会戦』『フーコン戦記』の長編3部作で菊池寛賞を受賞している

野坂昭如[ノサカアキユキ]
小説家。昭和5年~。神奈川県生まれ。昭和32年、早稲田大学文学部中退。大学在学中よりコント作家、CMソング作詞家として活躍、昭和37年『プレイボーイ入門』、38年『エロ事師たち』、42年『とむらい師たち』を刊行。43年に『火垂るの墓』『アメリカひじき』で直木賞を受賞。他にも作品は数多く『同心円』(平成9年吉川英治文学賞)、『文壇』(平成14年泉鏡花文学賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Mijas

48
【日本の古典を読む】本書には『今昔物語集』巻22〜31の本朝世俗説話の中から24篇が掲載されている。禅珍内供の鼻の話など、珍奇な出来事が世間話のように語られる今昔物語集であるが、仏教的説話集の側面もあり教訓めいている。因果応報の思想が散りばめられ、オールカラーの写真がおどろおどろしさを演出する。物語の舞台になった寺社や風景の写真も綺麗で、アクセスデータも掲載。言葉の解説が付けらているのでわかりすいが、原文が併記されていないのが残念。でも古典の写真集というのは興味深く、全巻読んでみたいと思う。2017/02/18

NORI

19
古典のダイジェスト現代語訳シリーズ。今昔物語から24話、宇治拾遺物語から27話がピックアップされている。大量にある説話の中からどれを選出するのか、編者のセンスが問われそうだが、本書ではどういう基準でそれがなされたのかの説明はない。 亀にキスして食いつかれたマヌケな男。妻であることに気付かずに女性を口説いてぶん殴られる男。静かなお寺でおならをしてしまって、みんな知らん顔してくれていたのに、「死んでしまいたい」とか口走るもんだから、坊主に爆笑されちゃったなどのしょうもない笑い話は、何回読んでも面白い。2025/01/26

舟江

4
古典が、読み下し文で書かれている。現代文ほど早く読めないが、スラスラ読めない分、心に残る。写真もあり、楽しみながら読めた。B5判なので、注釈も邪魔にならない。 心豊かになれる一冊だ。 2020/05/06


0
図書館2011/07/09

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