内容説明
仏法、往生譚、奇異、冥土往還、男女、妖異譚、笑話。日本の古典に親しむ不朽の名作。一流の著者が、現代文でわかりやすく、読みやすく。見開きごとの脚注で、知らない言葉も早わかり。物語の舞台へと誘うビジュアルな誌面。
目次
今昔物語(時平の大臣が伯父の妻を盗んだ話;兼時と敦行の競馬の話;ある女が医師をだまして瘡を治した話;死んだ妻の悪霊の話 ほか)
宇治拾遺物語(鬼に瘤をとられた事;ぼた餅に呼ばれ狸寝入りした児僧の事;小藤太という侍が聟におどかされた事;鍛冶の丁稚が鮭を盗んだ事 ほか)
著者等紹介
古山高麗雄[フルヤマコマオ]
小説家。大正9年~平成14年。旧朝鮮・新義州生まれ。昭和16年、三高中退。17年召集され東南アジアを転戦しラオスで終戦を迎える。22年に復員。25年より編集者として活躍する一方で、小説を書き始め44年に『墓地で』でデビュー。45年に『プレオー8の夜明け』で芥川賞受賞。平成6年には『セミの追憶』で川端康成文学賞、平成12年には『断作戦』『龍陵会戦』『フーコン戦記』の長編3部作で菊池寛賞を受賞している
野坂昭如[ノサカアキユキ]
小説家。昭和5年~。神奈川県生まれ。昭和32年、早稲田大学文学部中退。大学在学中よりコント作家、CMソング作詞家として活躍、昭和37年『プレイボーイ入門』、38年『エロ事師たち』、42年『とむらい師たち』を刊行。43年に『火垂るの墓』『アメリカひじき』で直木賞を受賞。他にも作品は数多く『同心円』(平成9年吉川英治文学賞)、『文壇』(平成14年泉鏡花文学賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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