紅心―小堀宗慶の世界

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A4判/ページ数 190p/高さ 29cm
  • 商品コード 9784418069040
  • NDC分類 791.2
  • Cコード C0095

内容説明

綺麗さび、茶花のこころ、数寄のこころ。茶の湯一筋に歩んできた著者の精華。「私の履歴書」(『日経新聞』連載)全文収録。

目次

茶花のこころ
茶花と私
睦月・一月―春迎えの椿と牡丹
如月・二月―寒中の紅梅や紅椿
弥生・三月―雛祭に寄せる花
卯月・四月―名残の椿たち
皐月・五月―夏草みずみずし
水無月・六月―風待つ季の花
文月・七月―ひときわ涼し夏の花
葉月・八月―涼あふる晩夏の白き花〔ほか〕

著者等紹介

小堀宗慶[コボリソウケイ]
1923年、遠州茶道宗家十一世小堀宗明の長男として東京に生まれる。両親のもと厳しい茶道修業を積み、42年、東京美術学校(現東京藝術大学)に進学、日本画を専攻。43年10月、学徒出陣により満州(現中国東北地方)に従軍。終戦を迎えるとシベリアに抑留される。49年9月、復員する。翌50年3月、東京・音羽、護国寺において小堀遠州公嫡子大膳宗慶公の号を襲名。62年、遠州茶道宗家十二世家元を継承。「国民皆茶」をモットーに、日本文化の普及、発展のため活動。茶道はもちろんのこと、歴史文化の研究、建築、造園の指導、美術工芸の指導と多岐にわたり活躍。特に名物裂の研究、茶花、定家様の書については、第一人者として有名である。2001年、長男宗実に十三世家元を譲る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

暗頭明

0
全編読んだが、「私の履歴書」にあるシベリア抑留体験の話が凄まじい。間宮中尉と地理学専攻の将校ニコライ(『ねじまき鳥クロニクル』村上春樹)を思い出すような話もある。「遠州の茶道は武家茶道です。今の大部分は町人茶道をやっているのです。同じ利休から出ましても、武道茶道と町人茶道は性格が違います。町人茶道は社交として人間関係をスムーズにするという効果が強いのですが、武家茶道は内的人間監省、いわゆる自分の心を厳格に律する、むしろ人間完成の道として行われてきました。(…)」p.166(樋口清之の言葉として)。2012/11/18

メルセ・ひすい

0
8-26 赤87 83歳 美本 日経連載 「私の履歴書」江戸の昔から当時のセレブ階級・・ 夜の茶席の必需品だった。茶道具は美の極みを目指すものだが、400年の歴史を持つ遠州流家元。当代随一の数寄者、小堀宗慶の魅力の全てを集約したお茶人必携の一冊。茶花及び数寄のこころを、花や道具等の豊富な写真を交えて語り、茶の湯一筋に歩んできた「精華」を見せる                2007/02/28

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/354216
  • ご注意事項