出版社内容情報
古典の名著14作品を、当代一流の作家陣が現代文訳。難しい漢字には読み仮名付。第1巻は円地文子訳「源氏物語」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mm
14
漫画がイマイチだったのはモノクロだったからなのかもしれない。というわけで、ビジュアル版。平安時代の趣を残す綺麗な建築物の写真、風景のイメージ写真、絵巻物の一部などを眺めながら、円地さんの要約文を読む。この方が雰囲気あります。着物の生地見本も欲しいな。円地さんの要約はよくわかって良いのですが、あらすじだけでは、ネタ抜きの寿司を食べてる感じ？和歌が苦手なのが困る。ワサビ抜きの寿司みたいなもの。古文の文法を学ぶガッツもないし、ガッツがあっても身につくかな？ワサビを効かせたところを想像して谷崎源氏の続きを読もう。2015/12/27
あんさん
4
高校生のころか、背伸びして図書館にあった谷崎源氏を読みかけたが、宇治十帖を残し挫折して以来の源氏物語。こんな世界は人生経験がないと理解は無理。ダイジェスト版だが、雅びな写真がいっぱいで楽しめた。2021/09/16
乱読家 護る会支持！
4
幼い頃に亡くした母の面影がある女性たちを始め、様々な女性たちと恋仲（関係を持つ）になっていく美貌の光源氏のお話。 行為に及ぶのは一時の情熱、その後は互いに違う形で情が残り、場合によっては子を宿す。その事が様々な悲劇を生んでいく。 特に桐壺帝の妻、藤壺の宮と光源氏の隠れた契り（不倫）により子を宿し、その子が帝（冷泉帝）になるお話は、なかなかに息苦しいですね2021/07/25
及川まゆみ
4
ビシュアル版だけあって写真たっぷり絵もたっぷり！物語の文は読みやすいし漢字にはすべてフリガナつき。単語の解説や調度品の説明、登場人物関係図、物語の舞台の地へのアクセスデータなど、これは優れものですよっ〜!!(^o^)/2012/05/24
maekoo
3
原作を優美で美しい訳文で昇華させた現代語訳を行った事で名高い円地文子氏の名訳とまた違った良さがある各帖の紹介文が美しい文体で書き綴られています 優麗で雅且つ平安時代に想いを馳せる事の出来る大きく美麗な写真(ビジュアル)が各巻の情景や心象を彩っており源氏物語の世界のイメージを膨らませるのに最適の本です やはり写真の美しさを愉しむ為には未使用に近い本を手に入れて愉しむ事を強くお勧めする良本です 相関図や物語舞台へのアクセスデーター・主要人物事典・掲載図版所蔵先一覧も大変参考になります 2020/10/13
