出版社内容情報
鉄のカーテン時代のモスクワでの留学生活、ボリショイ・バレエ団のプリンシパル・ダンサーとの密かな愛、再起不能の宣告から復活の名舞台『ジゼル』......バレリーナとして、ひとりの女性としての真摯な生き方が胸を打つ半生記。||
内容説明
バレエ教師である母との衝突。鉄のカーテン時代、ボリショイのスターダンサーとの密かな愛。芸術の香り高いモスクワ暮らし。息子への愛情とバレエへの情熱が生む葛藤。再起不能といわれた大怪我、一縷の望みをかけたロシアでの手術。伝説の名舞台となった、復活の『ジゼル』…プリマ・バレリーナのドラマチックな物語。
目次
第1章 どん底
第2章 バレエとの出会い
第3章 ロシアへ
第4章 国際結婚
第5章 東京バレエ団
第6章 母としてダンサーとして
第7章 真のバレリーナ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Honey
11
東バの斎藤さん。 へぇ、と手にとってぱらぱらめくると、”ロシアでの生活”? ダンサーの自伝というだけでなく、ロシアにも興味があったので読んでみましたが、大当たり♪ 斎藤さんの生き方に大変感銘を受けましたし、周囲の方々にも感動。 そして、ロシアでの生活etc.、ロシア人のしんの強さ温かさは、なるほど、確かに和を大切にする日本人になじみやすいかも。 馬渕睦夫さんのお話でよく聞いている通りだな、と。 それにしても、ロシア正教で洗礼を受けたユカリューシャ、やはり日本人らしい~、と思いました♪2018/02/02
本の妖精
9
元東京バレエ団 舞台監督の齋藤友佳理さんの半生を描いた本。私の習っている先生が持っていて、内容が気になったので図書館で借りました。冒頭での、『たまたまそのとき着ていたレオタード、着ていった洋服は縁起が悪いと決めつけ、クローゼットの奥に押し込み、二度と着ようとはしなかった。』というところ、私も同感しました!○○すると上手くいかない!!と思い込んじゃうᐡඉ́ ̫ ඉ̀ᐡ 齋藤友佳理さんは、すごく人運に恵まれていると思った。齋藤由佳理さんの『レ・シルフィード』見てみたい!憧れのバレリーナです⸜♡⸝2022/01/17
りるふぃー
8
バレエダンサーを志す者なら誰もが羨む、夢のように輝かしい、プリマ一直線の人生。しかし、他のダンサーの自伝も色々読みましたが、友佳理さんのバレエ人生は とりわけドラマチック。一番驚いたのは、親子二代で、麻酔なしの手術をする羽目になったエピソード…!!!私はロシアについて無知だったので、当時のロシアのことを知れたのも勉強になりました。友佳理さんの周りのロシア人がなにかとスパルタで、友佳理さんは相当鍛え上げられたもよう… 文章の構成がとても上手く、最初の1ページからグイグイ引き込まれました。2018/04/23
るるぴん
5
舞踏系の肉体を駆使する人の悩みや葛藤、怪我との闘いなとがよくわかった。16年前の著作、その後、スポーツ科学が発達してはいるものの、生身の身体が資本のダンサーの生態は変わらないと思う。特に女性はダンサー人生と結婚出産を含む一般女性としての人生を天秤にかけなければいけないことも多い。そんな中でも、全力で取り組みつつ、チャンスが来れば掴み続ける勇気が運を引き寄せるのだと思った。今は東京バレエ団の劇術監督としてご活躍のようなので、経験を生かして若いダンサーが活躍しやすいような環境作りをしてほしい。2019/01/06
ジュリ
4
この人は人の縁に恵まれているな。縁に恵まれているのは、今目の前にあることに真剣に取り組んでいるからだと思う。怪我をしてもそこから努力で復帰するなんてすごい。あきらめなければ願いは叶う。2019/02/14
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