出版社内容情報
本書は「複雑困難事件」と呼ばれる事案の損害賠償の側面における解決に資するための理論,及び実際のケースに基づいた事案の整理と解決を示し,これにより,当該事件に関心を有する実務家の利便に供することを目的として刊行した書である。また,現代において,社会構造が複雑化し,それにより生じるリスクも多様化,複雑化することによって,損害賠償法・不法行為法自体に新たな考え方を持ち込まなければならなくなっている中,「複雑困難事件」の具体的なケースの分析等を通じて,その理論的な道筋を示す書ともなっている。第Ⅱ巻は「第3編 個別の損害賠償に関する複雑困難事件」を取扱い,それぞれの項目は,「基礎」と「ケース」からなり,一部を除き,基本的には,「基礎」を研究者が,「ケース」を弁護士等の実務家が執筆している。
内容説明
複雑困難事件を解決へと導くための指南書!11の複雑困難事件の類型を取り扱い、31のCaseを掲載。研究者と実務家の協働により、解決のための理論と実務を詳解。損害賠償請求における理論的な問題と基礎的知識を概観。事案の解決に向けて具体的・実践的に検討、実務の指針を示す。
目次
第3編 個別の損害賠償に関する複雑困難事件(医療事件に関する損害賠償;交通事件に関する損害賠償;インターネット上の不法行為に関する損害賠償;環境事件に関する損害賠償・差止請求;労働事件に関する損害賠償;知財事件に関する損害賠償;消費者被害事件に関する損害賠償;金融商品被害事件に関する損害賠償;会社事件に関する損害賠償;システム開発事件に関する損害賠償;運動型事件に関する損害賠償)
著者等紹介
藤村和夫[フジムラカズオ]
1951年9月7日出生。2022年4月日本大学大学院法学研究科非常勤講師(~現在)
山口斉昭[ヤマグチナリアキ]
早稲田大学法学学術院教授
松嶋隆弘[マツシマタカヒロ]
日本大学法学部教授、弁護士(桜川協和法律事務所)
大久保拓也[オオクボタクヤ]
日本大学法学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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