内容説明
近年、プライバシーに対する考え方が伝統型から「個人情報保護型のプライバシー」へと大きく変貌しつつある。本書は、プライバシーの権利が時代の変わり目を迎えた平成年代を中心に116の裁判例を取り上げ、その法理を分析、考察する。
目次
第1 プライバシーの変貌(プライバシーをめぐる社会環境;プライバシーをめぐる法律環境 ほか)
第2 プライバシーの侵害をめぐる昭和時代の裁判例(「宴のあと事件」の裁判例;「宴のあと事件」以降の昭和時代の裁判例)
第3 プライバシーの侵害をめぐる平成時代の裁判例(プライバシーの侵害をめぐる裁判例の分類;簡易出版物の事例 ほか)
第4 プライバシーの値段をめぐる平成時代の裁判例(プライバシーの侵害による損害賠償額―プライバシーの値段;伝統的なプライバシーの値段 ほか)
著者等紹介
升田純[マスダジュン]
中央大学法科大学院教授・弁護士。1974年京都大学法学部卒業。農林省(現農林水産省)入省。1977年裁判官任官・東京地方裁判所判事補。1990年東京地方裁判所判事。1992年法務省民事局参事官。1996年東京高等裁判所判事を経て、退官。1997年弁護士登録。聖心女子大学教授。2004年中央大学法科大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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