内容説明
本書は、現行刑法典施行以来80年余の間に蓄積された刑法に関する諸判例を網羅的に取り上げ、それぞれに対する学説にも十分な意を用いつつ、整理、検討を加えることによって、現実的かつ具体的な刑法解釈論としての判例の意義を明らかにしたものである。刑法典の現代語化にともない、従前の諸判例を新条文に対応させて位置づけるとともに、新しい判例、学説をも取り入れ、かつ、現時点においてすべての記述を見直すなどした第二版。
目次
第7章 犯罪の不成立及び刑の減免(第35条―正当行為;第36条―正当防衛;第37条―緊急避難)