内容説明
私たちの身近には、さまざまなクモが、たくみな生活のしくみをもって生きています。その中から家の内外にすんで、害虫をせっせと食べてくれるアシダカグモの一生について、調べてみませんか。アシダカグモをとおして、クモとはどんな動物なのか、萱嶋先生のお話をうかがうことにします。
目次
1 アシダカグモというクモ
2 アシダカグモの一生
3 アシダカグモで試みたこと
4 人とのかかわり合い
5 アシダカグモを飼う
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
124
私は最初にこのクモを見たときになんと大きいのかとびっくりしたことがあります。私は総じてクモに対しては拒否感がなく益虫だと思っているので追っ払ったりはしません。このクモもうちにいたのですが扉に挟まりペッシャンこになってしまいました。しかしこの本の写真はほかの方も書かれていますがすごいですね。萱鼠やトノサマガエルなども食べてしまうそうです。うちもいなくなったので1匹くらいどこかに射ないですかね。2016/05/22
ラルル
24
児童書のような作りですが、字が大きい事と漢数字以外の漢字すべてにカナが振ってある事以外は大人向けの書物と変わりません。子供から大人まで読む事が出来ます。 台湾で腸チフスを蔓延させたゴキブリの駆除に用いられていたとは驚きでした。ゴキブリを退治するだけでなくチフス菌まで殺菌するなんてアシダカ様様ですね。世間では「不快害虫」という名の外見差別で殺されてしまう可哀そうな彼らですが、もっともっと理解が深まり、受け入れられる事を願っています。我が家ではこれからもGハンターとして大いに活躍してもらいます2018/06/11
Kouro-hou
19
子供向けの愛情あふれるアシダカグモ解説本。アシダカグモ特化本はレアである。昭和62年の本で当時すでに年配の先生が著者であり、長期観察を予定していたら太平洋戦争で中断された、飼育用ケースはアクリル板を切り出して自作等の記載が時代を感じる。アシダカグモの生態解説はわかりやすく、図は詳細で実験コーナーやネズミを襲う貴重な写真も有り、クモのデカさにビビって帰ってしまった助手の話なんかまで生々しい。子供にクモの印象をアンケートをした件では、益虫だから大切にすべきが2%って85人の2%って2人いなくないですか?良書。2018/12/25
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