内容説明
日本での本格的な地図作成の先駆者長久保赤水の故郷に現地取材、彼の生涯と風土、地図制作のカギを追う
目次
長久保赤水との出会い
師と友だちに恵まれて
地図創りの「カギ」を追う
“日本の赤水”への道
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金監禾重
5
地図が機密として非公開だった伊能忠敬に対し、江戸時代に一般に通用した日本地図としては頂点を極めた長久保赤水。前半は赤水の子孫を訪ねながら赤水のことが徐々に詳しく明らかになる。師や学友に恵まれた環境で学者として研鑽を積んだことがわかる。赤水の子の名が「敬忠」というのがおもしろい。しかし唐突に(章や節の区切りもなく)小説が始まるのは受け付けない。資料にもとづく史実か著者の空想かはっきりしない文章が続く。2019/11/28
ホンドテン
0
図書館でー伊能図前夜から(展覧会でみた伊万里大皿の)行基図以降の地図の変遷に関心から。水戸藩の一百姓が達成した学術的成果をめぐる、紀行文的評伝で子孫の皆さんも登場される。2018/04/29
紅茶派
0
かなが振ってないので、地名、人名、用語など、読みかたがわからないものが多数あった。 98ページの薄い本ながら、昭和61年発行当時に、1700円もする貴重な本でした。 ちなみに、赤水の日本地図は、初版が安永9年(1780年)発行で、当時25両もしたそうです。2023/07/21
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