出版社内容情報
世界の椅子の歴史を辿りながら、各地で保存されたり、現在も不朽の名作として使用されている椅子の由来を、イラストとともに解説
椅子の書籍は多数あるが、多くはカタログ的なものが多く、なぜその椅子が名作なのか、どんな時代背景があって生まれたものなのかなどをしっかりと解説している書籍は多くはありません。そこで本書は、世界の椅子の歴史を辿りながら、各地で残された、または現在も不朽の名作椅子といわれる椅子の名作たる理由を、さまざまな視点からイラストとともに解説した書籍です。椅子の歴史や名作椅子の見どころ、見方がイラストで紹介され、難しそうな椅子の歴史が楽しく学べる本といえます。
古代エジプト、古代ギリシア、古代ローマ、中世ヨーロッパ(ビザンチン、ロマネスク、ゴシック)、ルネサンス、17~18世紀のヨーロッパ(バロック)、18世紀のヨーロッパ(ロココ、チッペンデール、ヘップルホワイトなど)、ウィンザーチェア、シェーカー、トーネット、19世紀ヨーロッパ(フランス:アンピール様式、ドイツ:ビーダーマイヤー様式、イギリス:リージェンシー様式、ヴィクトリア様式)、19世紀中期から活躍イギリスの新進デザイナーたち(アーツアンドクラフツ、ゴッドウィン)、アールヌーヴォー、20世紀前半のモダンスタイル(オランダ~デ・スティル~、ドイツ~バウハウス~、フランス~アールデコ、エスプリヌーヴォーUAM~、アメリカ~フランク・ロイド・ライト~)、北欧(スウェーデン、デンマーク、フィンランド、ノルウェー)、アメリカ(イームズ、エーロ・サーリネンなど、ジョージ・ナカシマ)、イタリア、その他ヨーロッパ、ポストモダン、現代、中国、アフリカ、日本(弥生時代、古墳時代、床几、曲禄、明治時代、学校椅子、大正~昭和初期(森谷延雄、形而工房)、戦後モダンデザイン(柳宗理、渡辺力、長大作など))、タイプ別 椅子の変遷(X字型スツール、カンチレバー型、曲木椅子、FRP製、オフィスチェア、クリスモス系、明式、アフリカの椅子)、年表
【著者紹介】
1955年、神戸市生まれ。ノンフィクションライター。編集者。出版社勤務を経て、森林から木工芸や家具に至るまでの木に関するテーマをはじめ、アウトドア活動や新しいライフスタイルなどの執筆や編集に携わる。最近では、「木育」の普及活動にも取り組む、北海道東部の弟子屈町で、木々に囲まれて暮らす。主な著書に、『手づくりする木のカトラリー』『木の匠たち 信州の木工家25人の工房から』『手づくりする木のスツール』(いずれも誠文堂新光社)、『日本の森と木の職人』(ダイヤモンド社)、『手づくりの木の道具 おもちゃ』(岩波書店)、『北の木仕事20人の工房』『木育の本』〔共著〕(いずれも北海道新聞社)など。
内容説明
過去のどんな椅子からヒントを得て作られたかなどの経緯、エピソード、後世にどんな影響を及ぼしたか。デザイン、製作技術、素材、使われ方などの特徴は何か。なぜ、その椅子やデザイナーは人気があるのか。有名なのか、エポックメーキングなのか。古代・中世の貴族用から名匠のデザインまで、特徴・ルーツ、作製秘話、蘊蓄のすべてを収録。掲載イラスト点数、約350。各時代を代表する椅子を、イラストで紹介。
目次
古代エジプト
古代ギリシア
古代ローマ
中世ヨーロッパ
ルネサンス
17~18世紀初めのヨーロッパ
18世紀のヨーロッパ
ウィンザーチェア
シェーカー
トーネットの曲木椅子〔ほか〕
著者等紹介
西川栄明[ニシカワタカアキ]
1955年生まれ。出版社勤務の後、執筆活動や編集の仕事に携わる。椅子や家具のほか、森林や伝統工芸など木の関係を主なテーマとする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
魚京童!
shigoro
ganesha
Keita Haga
M