内容説明
「広告は、どれだけ人びとに届いているのだろうか。」たしかに興味深い広告は、たくさんある。だけど、人びとに見向もされずに、ただ流されるだけの広告もじつに多い。耳に聞こえたり、目に映ったりはしているけれど、それ以上には響いてこないのです。なぜだろうと考えているうちに、どうも広告はいくつかの「忘れもの」をしているのではないかと思うようになりました。忘れられがちな13の視点をまとめあげたのが、この本です。
目次
トーキョー人 対 日本人
「エリア感覚」
「小広告」
「自分サイズの視野」
「新しい社会的責任感」
「階層化のなかの庶民感覚」
「ツーウェイ・コミュニケーション」
「精神自由空間」
「アマチュアごころ」
「農業感覚」
「日常へのやさしさ」
「人生への視点」
「商人魂」
「実感マーケティング」
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
NORI
1
偶々新聞で著者の記事を読んで手にとった30年前の本。内容は全く古く感じられない。勿論紹介されている事例は古いけど、広告に対する違和感や、生活者とのギャップ、生活者に届けるためのヒントなど、今でも、そして広告以外にも十分に通用しそうな内容。この約10年後にネットが、さらに約10年後にSNSが登場し、技術や伝達手段の面ではもの凄く進化したけれど、生活者の変化に十分に対応できていない広告や商品、企業はまだまだ多いと感じる。忘れものは減ったのか、それとも新たな忘れものが増えているのか、今改めて著者に聞いてみたい。2016/05/27
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