出版社内容情報
武道の中でも、とりわけ剣道は競技色が強くないため、
他の武道と比べ、試合に勝つことを目的とした指導、あるいは教本が多くありません。
剣道では技術そのものも必要ですが、その技を出すまでの過程や状態、考え方、相手との駆け引き、戦略などが重要です。
本書は、過去に国内の剣道日本一決定戦である全日本剣道選手権を制覇したことのある、
千葉県警の鈴木 剛氏を監修に迎え、打突そのものの技術ではなく、
試合における相手選手との状況に応じた戦い方や考え方、駆け引き、戦略の立て方などを解説した書籍です。
剣道の試合時間を通して、いかにして相手を制し、崩し、
また相手の読みを外して一本に結び付ければいいのかを、鈴木氏の豊富な経験を元にシチュエーション別に徹底解説していきます。
もちろん、試合では常に攻め勝っているとは限りません。
また、一本を先取され、追い込まれる状況になることもあり得ます。
そのような状況においても、冷静に相手の剣道を読み、裏をかいて一本に結び付ける考え方、戦略の立て方などにも言及しています。
剣道は『勝つ』ことだけが目的ではありませんが、相手との駆け引きや戦術、戦略の立て方などを学ぶことは、
剣道をより深く理解することに結び付きます。同時に、試合に勝つことによって、剣道に取り組む姿勢によい変化をもたらすはずです。
剣道を始めて間もない人はもちろんですが、経験者や有段者などでも、
より一層剣道を深く理解し、勝ちに結び付ける戦略の立て方、考え方を広げてくれる一冊です。
内容説明
日本国内で、最も栄誉ある全日本剣道選手権。その第52回大会を制覇したのが、鈴木剛氏です。体格に恵まれているわけでもない同氏が頂点に登り詰めた、剣道の強さとはいかなるものなのか。本書は、相手を洞察し戦略を立てて勝利に結びつけるための、鈴木氏の剣道を一冊にまとめました。
目次
巻頭インタビュー 剣道で試合に勝つ意義と強さを身につけた―その先にあるもの
第1章 五分の状況から一本に結び付けるための戦略
第2章 一本を取りに行くべき状況での戦略
第3章 相手が攻めてこなければいけない状況での戦略
第4章 上段の相手に対する戦略
第5章 打突の好機を逃さずに一本を取る攻略法
第6章 有効打突の要件と反則行為
著者等紹介
鈴木剛[スズキツヨシ]
昭和47年千葉県出身。剣道教士七段。千葉県立安房高等学校‐法政大学‐千葉県警察。主な剣歴、全日本剣道選手権大会4回出場(平成16年第52回優勝)。全日本選抜剣道七段選手権大会(準優勝)。国民体育大会7回出場(準優勝、3位、4位、5位、各1回)。全日本東西対抗剣道大会出場。全国警察剣道選手権大会出場。全国警察剣道大会出場。全日本学生剣道優勝大会団体(優勝、3位、各1回)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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