秘伝・鈍穴流「花文」の庭―慶応元年、近江に咲いた造園業の源流と展開・魅力を探る

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秘伝・鈍穴流「花文」の庭―慶応元年、近江に咲いた造園業の源流と展開・魅力を探る

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  • サイズ B5判/ページ数 408p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784416618127
  • NDC分類 629.21
  • Cコード C0076

出版社内容情報

慶応元年に創業し、由緒正しい作庭流派「鈍穴流」の継承者である
造園業「花文(はなぶん)」のルーツから現代に至る150有余年の業績(作品)と営み(生活史)を
秘伝書、大福帳等から説き明かした造園家必読の一大叙事詩!

「花文」こと山村家は、
五代150有余年にわたり営々と滋賀県東近江市五個荘金堂の地で造園業を営む。
特に明治から昭和の初期にかけては雪月花を愛でる100指に余る「近江商人」の本邸・別荘ならびに有名社寺の作庭を手がけ、
その出来映えは「鈍穴の庭」として専門家からも高い評価を得ている。

本書は、山村家に代々保管されている始祖・勝元宗益直筆の秘伝書・自叙伝や庭景図(日本最古の部類の庭園設計図)
ならびに歴代「花文」の代表的庭園作品39選、それらを支えた一子相伝の伝統工法や造園道具類の解説。
また、それぞれの庭園ごとに使用された庭園材料(庭石、燈籠、植木等)の種類や単価等が克明に記録されている「大福帳」も掲載。
さらには、これまで不明であった著名な近江商人の別荘庭園の所在の解明や明治期の庭師の生活史の紹介など話題満載。
それらは近代の庭園史上の資料的価値が高い。

「花文」とは…
茶道「遠州流」の中興の祖として著名な辻宗範の弟子で、
『平安人物誌』『長浜先人誌』でも紹介されている文化的万能天才、勝元宗益が始祖の由緒正しい作庭流派「鈍穴流」の継承者。

近江の地にあっても、近現代を代表する著名な造園家や昭和の初期に胎動した造園系の学協会とも数々の接点を持ち続け、
戸野琢磨氏や伊藤邦衛氏とも作品づくりで協働している。
地元である「五個荘金堂地区」の美しい歴史的風土の形成・保存にも代々が尽力している。

現代においても造園の生業を支えるために、経営効率の良い石材会社を立ち上げ、グリーンインフラ時代の到来をにらみ、
伝統技法を生かした低環境負荷型「花文」式環濠雨水貯留工法を開発している。

内容説明

代々受け継がれてきた蔵に眠る秘蔵資料から、「鈍穴流・花文は、開祖が明らかで、流儀の秘伝書も存在し、その技法が五代、150有余年にわたり、現在まで脈々と継承されている日本で唯一の庭園流派である」ことが明らかに。その真実とは―

目次

「花文」が誕生した滋賀・近江は庭園の宝庫
「花文」の由来と系譜
鈍穴流開祖・勝元宗益
「花文」代々が書き記した「山村家文書」の全容
鈍穴の庭、歴代「花文」の代表的庭園作品選
近江商人によって育まれた「花文」の庭園業
近代から現代に継承される作庭の流派としての「鈍穴流」の評価と価値
鈍穴流「花文」の作庭を支えた伝統工法や道具類
庭園に使用した材料から見た鈍穴流作庭の特徴について
「山村家文書」に見る近代の庭仕事の手間賃ならびに庭園材料の値段と仕入れ先
「花文」の歩みを彩る歴史秘話
「花文」を守り育てるための新たなる挑戦
本書の成果とそこから展望できる今後の造園会が取り組むべき課題

著者等紹介

近藤三雄[コンドウミツオ]
1971年東京農業大学造園学科卒業。農学博士。東京農業大学造園科学科教授を経て、東京農業大学名誉教授

山村文志郎[ヤマムラブンシロウ]
1971年東京農業大学造園学科卒業。花文造園土木株式会社代表取締役

山村眞司[ヤマムラシンジ]
1973年東京農業大学造園学科卒業。花文造園土木株式会社専務取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。