出版社内容情報
日本庭園を彩る添景物のひとつ蹲踞(つくばい)について、その仕組みから、デザイン、設置方法、歴史などをわかりやく解説した一冊。
「蹲踞【つくばい】」とは、日本庭園を彩る添景物のひとつで露地(茶庭)に設置されます。もともと茶道と深い関係にある蹲踞は、茶道の習わしで客人が手水で手を洗うときに、「つくばう(しゃがむ)」ように身を低くして手を清めたことからその名がつきました。
本書では、その蹲踞を構成する「手水鉢【ちょうずばち】」を中心に、役割や名称、仕組みなどの基礎知識から、デザイン、歴史、作法と鑑賞の仕方、茶道との庭との関係などについて豊富な写真や図版・イラストでわかりやすく紹介しています。
また近年、日本の庭園文化を代表する装飾・仕掛けのひとつとして再び注目された「水琴窟【すいきんくつ】」(※手水鉢の近くの地中に作り出した空洞の中に水滴を落とし、その音を反響させる仕掛けで、実際には手水鉢の排水を処理するものとして機能している)についても、その構造や設置の仕方などを詳しく解説、文字通り「蹲踞」のすべてがわかる一冊になっています。
【著者紹介】
1941年東京生まれ。日本庭園研究会会長。吉河功庭園研究室代表。中国園林資料研究所所長、蘇州風景園林学会名誉理事、杭州風景園林学会名誉理事なども務める。日本庭園の研究家、作庭家、石造美術品の設計家として活躍している。竹垣、石組など庭づくりの著書多数。
内容説明
手水鉢のデザインから水琴窟の仕組み・設置方法まで、つくばいのすべてがわかる。
目次
1 蹲踞の構成と作法
2 水琴窟の仕組みと設置方法
3 手水鉢デザイン実例集
4 手水鉢を巡る物語
5 手水鉢の歴史
6 用語解説
著者等紹介
吉河功[ヨシカワイサオ]
1941年東京都生まれ。1963年日本庭園研究会を創立。現在同会会長。吉河功庭園研究室代表。中国園林資料研究所々長。中国蘇州市風景園林学会名誉理事、中国杭州市風景園林学会名誉理事。日本庭園、中国庭園の研究家、作庭家、石造美術品設計家、庭園写真家などとして活躍中。現靖國神社内苑管理責任者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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