露地を彩る蹲踞大全―つくばいの作法を網羅した決定版

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露地を彩る蹲踞大全―つくばいの作法を網羅した決定版

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  • サイズ B5判/ページ数 191p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784416614358
  • NDC分類 629.61
  • Cコード C2061

出版社内容情報

日本庭園を彩る添景物のひとつ蹲踞(つくばい)について、その仕組みから、デザイン、設置方法、歴史などをわかりやく解説した一冊。

「蹲踞【つくばい】」とは、日本庭園を彩る添景物のひとつで露地(茶庭)に設置されます。もともと茶道と深い関係にある蹲踞は、茶道の習わしで客人が手水で手を洗うときに、「つくばう(しゃがむ)」ように身を低くして手を清めたことからその名がつきました。
本書では、その蹲踞を構成する「手水鉢【ちょうずばち】」を中心に、役割や名称、仕組みなどの基礎知識から、デザイン、歴史、作法と鑑賞の仕方、茶道との庭との関係などについて豊富な写真や図版・イラストでわかりやすく紹介しています。
また近年、日本の庭園文化を代表する装飾・仕掛けのひとつとして再び注目された「水琴窟【すいきんくつ】」(※手水鉢の近くの地中に作り出した空洞の中に水滴を落とし、その音を反響させる仕掛けで、実際には手水鉢の排水を処理するものとして機能している)についても、その構造や設置の仕方などを詳しく解説、文字通り「蹲踞」のすべてがわかる一冊になっています。

【著者紹介】
1941年東京生まれ。日本庭園研究会会長。吉河功庭園研究室代表。中国園林資料研究所所長、蘇州風景園林学会名誉理事、杭州風景園林学会名誉理事なども務める。日本庭園の研究家、作庭家、石造美術品の設計家として活躍している。竹垣、石組など庭づくりの著書多数。

内容説明

手水鉢のデザインから水琴窟の仕組み・設置方法まで、つくばいのすべてがわかる。

目次

1 蹲踞の構成と作法
2 水琴窟の仕組みと設置方法
3 手水鉢デザイン実例集
4 手水鉢を巡る物語
5 手水鉢の歴史
6 用語解説

著者等紹介

吉河功[ヨシカワイサオ]
1941年東京都生まれ。1963年日本庭園研究会を創立。現在同会会長。吉河功庭園研究室代表。中国園林資料研究所々長。中国蘇州市風景園林学会名誉理事、中国杭州市風景園林学会名誉理事。日本庭園、中国庭園の研究家、作庭家、石造美術品設計家、庭園写真家などとして活躍中。現靖國神社内苑管理責任者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

WATA

54
蹲踞(つくばい)とは、手水鉢のまわりに石や灯籠を配置した空間のこと。この本では、全国各地の日本庭園の蹲踞を写真で紹介している。本来は庭園をつくろうと思っている人のための本なのかもしれないが、写真集としてただ眺めているだけでも面白い。「吾唯足知」で有名な龍安寺の手水鉢はもちろん、亀の形をしたもの、自然石の形をそのまま活かしたものなど、芸術的なもの・実用的な手水鉢が多数紹介されている。個人的には、シンプルで使いやすく手入れも行き届いているものが好き。今度お寺に行った時に手水鉢をじっくり見てみたくなる本。2014/09/09

こも 零細企業営業

5
種類が多い。覚えきれないw2019/07/06

Michi

5
露地で見かける手や口を清めるための器は「手水鉢」、それに周りの役石を加えた空間を「蹲踞(つくばい)」と言います。落ち着いた空間を感じさせ、色んな特徴を持つ手水鉢が目を喜ばせるので、私は好き。ゆったりとした時間が流れるような場所へ旅行に行きたくなってきました。2016/10/12

5
茶道に縁がない人でも、この一冊で手水鉢愛に目覚めます!なんとなく見ていた庭石の集合が、機能と茶人の美意識を訴えかけてくる。豊富な写真と『ここに注目!』が楽しい。2016/04/03

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