出版社内容情報
235種の主に日本で見られる木材の加工曲面を紹介した樹種事典。樹種ごとに、硬さや色、匂いなどの特徴などをわかりやすく解説。
235種の木材を写真と共に紹介する、木材樹種事典の決定版。
木材見本写真は、木工家・河村寿昌が木工ロクロで挽いて作った小箱を使用。樹種ごとに特徴などをわかりやすく解説。
1)木材見本の写真は加工曲面
小箱の曲面に現れた木肌や杢が鮮明に見える写真を掲載(従来の樹種事典では、平板の写真が掲載)。加工前の木地を含めて1樹種につき4カットを基本とする。
2)樹種ごとに、硬さなどを体験に基づきながら紹介
硬さ(1~10までランク付け)、加工のしやすさ、木目、色、匂いなどの特徴を樹種ごとにわかりやすく説明。250種以上の木材をロクロ加工してきた木工家・河村寿昌の体験に基づきながら、木材業者や研究者などの感想や研究成果を加味して記述した。木材の使い手(木工関係者、インテリア関係者、木材業者など)にとって、有益な情報が満載。例えば、「逆目を感じず加工しやすい。ロクロ加工では、繊維の影響を受けずサラサラと挽ける。油分なくペーパーが効き、仕上げ後に粗が目立たない」など。
3)特に色と匂いは、具体的なイメージが湧く表現で
色と匂いについては、できるだけイメージしやすい表現を心掛けた。例えば、「エスプレッソコーヒーのような黒」、「しっとりしたバナナのような黄色」、「杏仁豆腐やサクランボのような匂い」など。
4)正しい木材名、最新の学名と科名を掲載
木材業界や既刊の事典では、木材名が植物学上の呼称と市場通称名などが入り混じって使われ、混乱していることがある。本書では、できるだけ整理して、学名と共に正しく記載することに努めた。木の学名や科名は、DNA解析による最新のAPG体系に基づいて掲載。
5)木材の入手可能場所を掲載
ほとんど流通していない木材や希少な木材などについて、入手可能な木材業者を掲載。
6)掲載樹種は約230
国産材約115、外国産材約115の合計230数種を掲載。世界で最も重くて硬い木と思われるデザートアイアンウッドやモンゾから最も軽い木であるバルサまで、特徴のある木や有用材を多数紹介。国産材では、沖縄産材やあまり知られていない木も積極的に掲載。
7)小箱の作品集としての楽しみ
事典としてだけではなく、色や木目の異なる約230種の小箱の作品集としても楽しめる。
・はじめに
・国産材(五十音順に掲載。アオダモ、アカエゾマツからリョウブ、リンゴまで約110種)
・外国産材(五十音順に掲載。アオコクタン、アガチスからレッドハート、ラワンまで約110種)
・その他の木材(ゲッケイジュ、ビーフウッドなど10数種)
・コラム(「“食べられる実のなる木”の特徴」、「木材流通名と植物学での呼称」など)
・木材業者リスト
・総索引
・あとがき
【著者紹介】
河村寿昌:1968年、愛知県生まれ。挽き物の木工家。石川県挽物轆轤技術研修所で、轆轤(ろくろ)技術や漆について学んだ後に独立。修業時代から木材の収集を始め、現在、250種余りの木材を所有。それらの材を用いて小箱や器などを製作し、ギャラリーや百貨店などで個展やグループ展を行っている。
内容説明
色、匂い、硬さ、木目、加工時の感触などを、作り手や木材関係者の経験を踏まえながら、わかりやすく解説。235種の木材の加工曲面が比較できる樹種事典。
目次
国産材
外国産材
樹種名索引
学名索引
木材業者リスト
著者等紹介
河村寿昌[カワムラトシマサ]
1968年、愛知県生まれ。挽き物の木工家。石川県挽物轆轤技術研修所で、轆轤(ろくろ)技術や漆について学んだ後に独立。修業時代から木材の収集を始め、現在、約250種の木材を所有。それらの材を用いて小箱や器などを製作し、ギャラリーや百貨店などで個展やグループ展を行っている。高岡クラフトコンペ、朝日現代クラフト展、日本クラフト展などに入選
西川栄明[ニシカワタカアキ]
1955年、神戸市生まれ。編集者、ライター、椅子研究者。森林から木工芸や木育に至るまで、木に関することを主なテーマにして編集や執筆活動を行っている
小泉章夫[コイズミアキオ]
1955年、京都市生まれ。北海道大学農学部森林科学科(木材工学研究室)准教授。研究分野は、木質科学、森林科学。研究課題は、有用樹種の材質、樹木の耐風性評価など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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