出版社内容情報
アンモナイトといえば、まずあの「ぐるぐる巻いた殻」を思い浮かべるのではないでしょうか。アンモナイトは日本古生物学会のシンボルマークにもなっており、小学校理科の教科書では「白亜紀末に絶滅した頭足類」「地質時代を示す示準化石の一つ」と説明されます。化石を持っている人もいるかもしれません。それなのに私たちは、アンモナイトが実際にどのように生きていたのか――何を食べ、どんなふうに成長し、どのように泳ぎ、どういった進化を遂げたかなどをあまりよく知りません。なぜなら、本体である軟体部が化石になりにくく、また生活の痕跡が地層に残りづらいことなどにより、そもそも古生態の復元が難しいからです。
研究の進展により、その謎は徐々に明かされてきました。種ごとに食性や生息域が異なっていた可能性、雌雄で大きさが異なっていた可能性、より小さな卵をたくさん産んだ可能性……など、この10年ほどで次々と指摘されるようになってきました。本書では、「アンモナイト博士」として親しまれる著者が、アンモナイトのリアルな姿や生きざまを最新研究を交えてわかりやすく解説します。アンモナイトのことを知りたいなら、まずは手に取ってほしい一冊です。
■目次
第一章 アンモナイトのきほん
第二章 アンモナイトの進化と絶滅
第三章 アンモナイトの成長
第四章 アンモナイトの生態
第五章 アンモナイトのタフォノミー
第六章 異常巻アンモナイト
第七章 アンモナイトの復元
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内容説明
絶滅生物の魅力と謎に迫る。巻きの数だけ生き方がある。
目次
第1章 アンモナイトのきほん
第2章 アンモナイトの進化と絶滅
第3章 アンモナイトの成長
第4章 アンモナイトの生態
第5章 アンモナイトのタフォノミー
第6章 異常巻アンモナイト
第7章 アンモナイトの復元
著者等紹介
相場大佑[アイバダイスケ]
公益財団法人深田地質研究所研究員。1989年、東京都生まれ。2017年横浜国立大学大学院博士課程修了、博士(学術)。三笠市立博物館学芸員を経て現職。専門は古生物学(特に、化石頭足類アンモナイトの分類・進化・古生態)。アンモナイトの生物としての姿に迫るべく研究を進め、これまでに2新種を記載。また、学芸員時代に巡回展「ポケモン化石博物館」を企画し、総合監修を務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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更紗蝦
左近
tokkun1002
才谷
Kazuyuki Koishikawa