出版社内容情報
天文ファン、特に日食ファンのための日食の観測や撮影を楽しむための解説書。日食で見られる現象の解説から、肉眼、双眼鏡、天体望遠鏡、その他の観測装置を用いた最新の観測方法を解説。そのほか、デジタルカメラでの日食撮影から天体撮影用カメラでの撮影、さらには撮影した画像のクオリティをさらに高める画像処理テクニックも掲載。著者は、アマチュア天文家として、長年日本の日食写真撮影の大一人者である塩田和生さん。国立天文台で太陽を研究する花岡庸一郎さんが監修を担当します。
本書は、日食観測愛好家が知りたい最新の観測機材を使った日食観測法、最新のデジタル機器での撮影、大きく変わった動画撮影について、観測・撮影システムの構築やノウハウを詳しく解説。この1冊で日食観測家が知りたい情報をすべて網羅します。
また、巻末には2042年までの日食データを収録。予報データの見方、観測地の選定のポイントの紹介とともに、観測条件が良い日食や、2028年の北海道での金環日食、2035年の北陸から北関東で観測できる金環日食、2042年の日本の東海上での皆既日食について詳細に解説します。 なお、2024年4月には、北米で皆既継続時間が5分近い長い日食が起こり、コロナか明けですが、大勢の人がアメリカ・メキシコにに皆既日食を見るために遠征されると予想されます。
内容説明
観測手法、撮影・画像処理テクニック、2042年までの皆既日食・金環日食の情報を網羅。
目次
第1章 日食とその魅力
第2章 日食観測の歴史
第3章 太陽とその外層大気
第4章 日食写真の撮影法
第5章 コロナの画像処理
第6章 日食の科学観測
第7章 日食時の地球大気現象の観測
第8章 今後の日食
著者等紹介
塩田和生[シオタカズオ]
1949年生まれ。大阪大学工学部応用物理学科を卒業後、東京工業大学大学院修士課程(物理情報工学)修了。富士フイルム(株)でミニラボ機器開発などに従事し、2009年定年退職。1970年代から、日食や月・太陽などを中心に、天体写真全般の撮影・画像処理方法の開発に取り組んでいる。天文雑誌などで解説記事を多数執筆。天文アマチュアによる日食のデジタル撮影、および画像処理の技術向上を目的とした情報交換サークル「日食画像研究会(SEPnet)」でも活躍中
花岡庸一郎[ハナオカヨウイチロウ]
1961年長野県松本市生まれ。国立天文台准教授(太陽観測科学プロジェクト)。京都大学理学部卒・同大学院博士課程修了、理学博士。日本学術振興会特別研究員を経て国立天文台に移り、助手として野辺山太陽電波観測所に勤務。現在は国立天文台三鷹キャンパスで行っている太陽観測の統括を担うとともに、日食観測によるコロナの研究も行っている。国際天文連合日食ワーキンググループ委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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