出版社内容情報
ポーランド東北部に位置する小さな村・ヤノフ村に伝わる伝統的な絵織物。
美しい自然の中で暮らしながら、身近な風景、動植物、暮らしなどから生まれた絵柄は
素朴で愛らしく、誰しもが懐かしいと感じます。
4枚綜絖の織り機を使い、表裏二面の糸を交替、浮沈させて織る「二重織り」という
技法で織られているのですが、その複雑さから技術を習得するのは難しいとされてきました。
ですが、本書では、全てに詳細な織り図を掲載し、手順写真とわかりやすい解説で
初心者の方にも安心して始められるようになっています。
また、伝統文化の話に加え、現地取材による、織り手や工房の様子も写真と文章で紹介。
ヤノフ村の織物に関する初の書籍ということはもちろん、
絵織物の技法書としてはこれまでにない詳細かつわかりやすい解説、文化にまつわる文章で、
織物をたしなむ人はもちろん、手芸や民俗学などの関係者への文化資料としても活用いただける保存版です。
目次
第1章 ヤノフ村の絵織物その歴史と模様(歴史;模様)
第2章 ヤノフ村の絵織物の制作技法(用意する織機、道具、糸;よこ糸の準備 ほか)
第3章 オリジナルの柄の絵織物を織る(イチゴ狩り;ヤノフ村の思い出 ほか)
第4章 ポーランド東北部の織りの村を訪ねて(ジジン/ホドニク;シュチェプキ/セイパク ほか)
著者等紹介
秋元尚子[アキモトナオコ]
手織作家、STUDIO BISBY手織り教室主宰。神奈川県立保健福祉大学・染織非常勤講師歴任。日本繊織協会リビングアート手織倶楽部会員。現在、SLOW ART主催のヤノフ村の二重織り講習に参加。現地で習得した技法を日本で伝える活動をしている
藤田泉[フジタイズミ]
SLOW ART主宰。ポーランドを拠点に、土地の伝統や、文化を伝える伝統工芸品、雑貨を取り扱う。ヤノフ村の織り手との付き合いは長く、現地で伝統文化の継承に尽力。現地で織物を習うツアーも開催している。ポーランドやクラフトに関する取材のコーディネートや通訳、執筆、メディア寄稿も多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。