出版社内容情報
地球規模の伝染病により、唯一とり残されてしまった地球最後の男、ヨリック・ブラウンの旅を描いた傑作グラフィックノベルの第4巻地球規模の伝染病により、唯一とり残されてしまった地球最後の男、
ヨリック・ブラウンの旅を描いた傑作グラフィックノベルの邦訳版第4巻。
ある日突然、地球上からY染色体を持つすべての哺乳類が、
地球規模の伝染病により瞬く間に死滅してしまった。
ただひとり残されたヨリック・ブラウンは、離れ離れになってしまった恋人を探し求めて、
ペットの猿アンパサンド、政府工作員「355」、遺伝学者のマン博士と共に旅を始める。
なぜ彼は「地球最後の男」となってしまったのか…
ヨリックたち3人を乗せた潜水艦ウィリアムソンがオーストラリアに寄港する。
3年半の月日と1万6000キロの旅路を経てもなお恋人の元にたどり着けない状況に苦悩するヨリックは、
潜水艦の給油完了までの限られた時間のなかで、ベスを探しにシドニーの街へと繰り出すが…
その後、日本に上陸したヨリックたちは、アンパサンドの行方を追って横潟と東京の街をさまようのだった…
近年、トップクラスの人気を獲得したコミックブックシリーズのひとつで、
アメリカコミック界で最も権威のある「アイズナー賞」の3部門を受賞。
世界的ベストセラー作家スティーヴン・キングをはじめ批評家からも絶賛された傑作中の傑作。
巻末には、原作者ブライアン・K・ヴォーンによる本書収録の「第42話(1,000 Typewriters)」脚本全文の邦訳を掲載。
ブライアン・K・ヴォーン[ブライアン ケイ ヴォーン]
著・文・その他
ピア・ゲラ[ピア ゲラ]
イラスト
江原 健[エハラ タケシ]
翻訳
内容説明
2002年夏―起源不明の伝染病により、Y染色体を持つ全ての精子・胎児・子供・大人・哺乳類が死滅した。たった1人の青年と、彼のペットであるオスのオマキザルを除いて…この“男の大量死”により、世界の全人口の48%―29億人の男性―が瞬く間に命を落とした。Fortune 500のCEOの495人が死亡し、世界の全地主の99%が死んだ。アメリカだけでも、民間機パイロット、トラック運転手、船長の95%、暴力的な重罪犯の92%が死亡した。世界全体では、機械工、電気技師、建設作業員の99%が息絶えた。しかし、農業労働者の51%はまだ息がある。スペインやドイツなどの14ヵ国は、地上戦闘部隊に従事した経験のある女性兵士を擁しているものの、アメリカの20万人近くの女性兵士は、“大感染”以前は地上戦に加わったことがなかった。オーストラリア、ノルウェー、スウェーデンだけが、潜水艦に女性乗組員を配置している。イスラエルでは、18歳から26歳までの全ての女性が、徴兵制の下でイスラエル国防軍(IDF)に1年9ヵ月以上、従軍しなければならない。この“大感染”以前では、パレスチナの自爆犯の少なくとも3人が女性だった。世界全体では、政府代表者の85%が死亡し、カトリックの聖職者、イスラム教のイマーム、正統派ユダヤ教のラビの100%が亡くなった。
著者等紹介
ヴォーン,ブライアン・K.[ヴォーン,ブライアンK.] [Vaughan,Brian K.]
原作を手がけた『Y:ザラストマン』および『エクス・マキナ』が批評家から絶賛され、アイズナー賞を受賞。大ヒットテレビドラマ『LOST』の3つのシーズンで製作・脚本を担当。アメリカ・ロサンゼルス在住
ゲラ,ピア[ゲラ,ピア] [Guerra,Pia]
共同制作者兼ペンシラーを務めた『Y:ザラストマン』でシャスター賞およびアイズナー賞を受賞。カナダ・バンクーバー在住。夫は、コミック作家でコメディアンのイアン・ブースビー
江原健[エハラタケシ]
東京外国語大学大学院修了。翻訳会社にて翻訳コーディネーターとして勤務した後、2014年よりフリーランス。産業翻訳のほか、『Y:ザラストマン』などグラフィックノベルや映画メイキング本の翻訳も多数手がけている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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