陶芸 銅・マンガン・クロムを使った装飾技法―金属顔料で新しい色彩表現に挑む

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  • サイズ A4判/ページ数 128p/高さ 26cm
  • 商品コード 9784416517048
  • NDC分類 751
  • Cコード C2027

出版社内容情報

陶芸の新しい装飾の可能性を秘めた金属顔料、銅・マンガン・クロムを使って、オリジナル作品を生み出すヒントの数々を紹介します。陶芸において発色の調整は、鉄やコバルト、銅、マンガン、クロムなどを主成分とする金属顔料によって行われる。
なかでも、近代になって入手しやすくなった銅・マンガン・クロムは、新しい装飾の可能性を秘めた素材と言える。

これらの金属がもたらすピンクや緑、青、紫色などの発色は、伝統的な作品にはなかったとても魅力的なものだが、
陶芸の歴史上まだまだ新しい素材であるため、これまで書籍でレシピや表現方法などが紹介されることはなかった。

本書では、象嵌や練上げ、化粧土装飾、掻き落とし、下絵付け、釉上彩などの技法と組み合わせて、
筆者オリジナルの技法で、本書のためにつくった参考作品とともに詳しく解説する。

小山 耕一[コヤマ コウイチ]
小山 耕一:日本工芸会正会員。1983年玉川大学文学部芸術学科陶芸コース卒業。日本陶芸倶楽部を経て、東京都台東区竜泉に築窯。1997年第35回朝日陶芸展特別賞。2003年第43回伝統工芸新作展東京都教育委員会賞。2007年おおたき北海道陶芸展大賞。2008年第70回一水会陶芸部公募展会員優賞。 おもな著書に『釉薬・加飾による新陶芸技法』『化粧・粘土による新陶芸技法』『増補改訂版 釉薬・加飾による新陶芸技法』(すべて誠文堂新光社刊)

目次

第1部 図録(銅・マンガン・クロムで得られる豊かな色彩)
第2部 資料集(装飾“Decoration”;釉薬“Glaze”;テストピース一覧“Test piece”)
第3部 実例集(発色と発泡を確かめるテストピース;象嵌で発色させるたたらづくりの皿;練込模様を見せるたたらづくりのマグカップ;シリコンカーバイトで還元効果を得た花器;マンガンの化粧土を流したマーブル模様のプレート;クロムと銅の化粧土で描く渦巻き模様の丸皿;化粧土の矢羽根模様を活かした石膏型の皿;銅の化粧とマンガン釉でブロンズに発色させた皿;飛びカンナで銅を象嵌しマンガン釉を掛けた鉢;ブロンズ釉の二度焼きで線模様を装飾した丸壷)

著者等紹介

小山耕一[コヤマコウイチ]
1960年東京都生まれ。1983年玉川大学文学部芸術学科陶芸コース卒業。日本陶芸倶楽部を経て、1990年東京都台東区竜泉に築窯。現在、日本工芸会正会員、日本陶芸美術協会会員、東京竜泉窯陶芸教室主宰(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひめありす@灯れ松明の火

30
本当に専門書。金属顔料を使う新しい色彩表現について。比較的古い銅を使うものから、最新鋭のものまで。青磁は銅の反応で作るんですって。マンガンは炎色反応で使うから何となく想像ついたけど、クロムって使えるんだ!ルーシー・リーの器はやはり素敵。私だとなんとなーく作り方が想像できる位でした。ずっと疑問だった練込の作り方がやっとわかりました。そっか金太郎飴をちょん切って並べて伸ばして、板を作ってそこからなのか。テストピースがいろいろ見られて面白い。あとこの世界でしか使わないだろう道具も沢山紹介されてます。飛びカンナ!2017/06/10

9
技術書です。初めにある、釉薬テストピースがメインの内容で、では実際に金属顔料を使った作品として実例が7~8ほど成形から記載されている。顔料のテストピースだけでは、その魅力を表現できないので致し方ない。また、それぞれをどのように分類しどのように記載していくかなかなか本の構成が難しい。また、読み手もそれをどのように自分の考えに当てはめていくかなど結構厳しい読み方になる。金属顔料の認識としては、粘土または化粧土に混ぜ、さらに釉薬との化学反応がポイントになる。2020/03/11

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