内容説明
最前線で天敵の開発・普及に当たっている筆者が、利用に当たっての考え方、実用事例にみる効果的な利用法などを分かりやすく解説。
目次
第1章 天敵戦争への誘い(電話が鳴っているけど誰がとるの?;三角関数は忘れた。代数も忘れた。;一日の違いってどのくらい?;マイアイデアル ほか)
第2章 天敵スーパースローウェイ(島理論;北米、ヨーロッパにおける生物防除と日本の現状;見果てぬ夢;輸入野菜の攻勢に対する防御 ほか)
著者等紹介
和田哲夫[ワダテツオ]
1952年生まれ。東京大学農学部卒業後、(株)トーメン生物産業部(現・アリスタライフサイエンス(株)アグロフロンティア部)入社。化学農薬の開発、登録、普及に携わる。1985年より米国トーメン社サンフランシスコ支店。1989年、カリフォルニア州サリーナス近郊で天敵利用の現場に遭遇する。以降、日本における天敵の開発・普及に尽力している
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感想・レビュー
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nozma
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この本の初版から約10年、「乾燥かつ高温の条件下での天敵昆虫の安定的利用はそう簡単に実現はしないであろう」と予想されたスペインは近年急速に天敵の利用が進んですっかり天敵先進国の仲間入りをしてしまった。一方で日本はというと、一部の有用な天敵が農薬登録されたり土着天敵の利用技術が発展したりしているものの、まだまだ化学農薬による防除が優勢であり、天敵利用は篤農家の技術という感は否めない。 海外の野菜栽培マニュアルに農薬の記述が少ない理由は既にIPMが常識になっているからだ、という情報は少なからずショック。2013/07/11
ず
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ところどころに出てくる「野菜の帝国」という本が気になる。2011/09/18