出版社内容情報
切断は最も厳しい攻撃ですが、反撃のリスクも非常に高いもの。切断の攻防の実戦例を金秀俊八段が解説。
囲碁において、切断はもっとも厳しい攻撃法です。相手の陣形を2つに分断することで、それぞれを弱体化し、個別撃破に持ち込むのがねらいです。しかし、切断を仕掛ける側も、仕掛けた石が一瞬孤立するため、反撃されるリスクの非常に高い作戦でもあります。
本書は切断が巧くいくかどうかについて、定形での切断のねらい、またプロの切断実戦例を多く取り上げ、切断が効果的に行われる局面、また切断が巧くいかなかった局面を検証し、切断成立の可否について詳細に検討します。
著者は攻撃が非常に得意で、切断の技法も多く用いている金秀俊八段です。
【著者紹介】
金 秀俊:1979年韓国出身。囲碁棋士、八段。25世本因坊治勲門下。2005年、第30期新人王戦優勝。戦いが強く、積極的に相手陣の破壊を狙う棋風。
目次
第1章 切断の効果(切断・分断・遮断;キリと対応;ツギの名称;線を切る;さまざまな切断法;ハネダシ;ハネキリ;ツケギリ;ツケコシ;グズミキリ ほか)
第2章 切断の大局観
著者等紹介
金秀俊[キムスジュン]
1979年1月24日生。韓国出身。日本棋院東京本院所属。趙治勲二十五世本因坊門下。1996年入段。1997年棋聖戦二段戦優勝。棋聖戦選抜トーナメント優勝。1999年棋聖戦四段戦優勝。2004年第30期天元戦挑戦者決定戦進出。棋道賞新人賞。2005年第30期新人王戦優勝。2007年八段。2010年第36期天元戦挑戦者決定戦進出。2011年棋道賞勝率第1位賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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