星の名前のはじまり―アラビアで生まれた星の名称と歴史

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  • サイズ A5判/ページ数 190p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784416212837
  • NDC分類 443.8
  • Cコード C0044

出版社内容情報

「ベテルギウス」、「デネブ」など現在使用される「星の名前」は誰がいつ付けたのか? 星の名称の由来と歴史をわかりやすく紹介。

「ベテルギウス」、「デネブ」、「アルタイル」などの「星の名前」は誰がいつ付けたのか? 本書では星の名称の由来と歴史をわかりやすく紹介します。
現在一般的に使われる星の名称は、アラビア語起源のものが多くあります。
古代エジプト・メソポタミアで生まれた星座神話がアラビア世界に伝わり、その時代に星々の一つ一つに名前が付けられました。
アラビア語の星の名前が、どのようにしてその後の世界に伝わり、現代まで受け継がれたのか、その歴史的な変遷をたどります。
著者はエジプト考古学の第一人者であり、天文ファンでもある早稲田大学エジプト学研究所所長の近藤二郎氏。
月刊天文ガイドの長期連載「古代オリエントの天文学-イスラーム星物語」連載をベースに新たに新編を書き下ろし、豊富な資料を加えて構成しました。
星の名前、星座神話に興味をお持ちの方に最適な一冊です。

星の名前のはじまり/星座神話のはじまり/古代エジプトの星座と古代メソポタミアの星座/アラビアに伝わった星座神話/アラビアで発達した天文学/ヨーロッパ世界に伝わったアラビアの科学/ギリシアの星座神話とアラビアの星座/星の名前の語源と変遷/図で見るアラビアの黄道12星座

【著者紹介】
1951年東京都生まれ。早稲田大学エジプト学研究所所長。早稲田大学文学学術院教授。専攻はエジプト学、考古学。エジプト考古学者として長年にわたり「王家の谷」などの遺跡調査・研究に携わる。また、幼少の頃より流星の観測や天体軌道計算などに取り組む、熱心なアマチュア天文ファン。近年は考古学研究の成果と天文ファンとしての知識を活かし、星座と星座神話の考古学的研究を「月刊天文ガイド」で長期連載。著書に『わかってきた星座神話の起源-エジプト・ナイルの星座』、『わかってきた星座神話の起源-古代メソポタミアの星座』(ともに誠文堂新光社)ほか、エジプト学、考古学関係の書籍を多数刊行。

目次

第1章 アラビアの天文学(アラブ世界に伝承されたギリシア天文学;イスラームの暦と天文学)
第2章 冬の星座と星名(オリオン座の星ぼしの名前;オリオン座の周囲の星座)
第3章 春の星座と星名(春の星座;北天の星座)
第4章 夏の星座と星名(夏の星座;夏の大三角形の星座)
第5章 秋の星座と星名(エチオピア王家の星座;そのほかの秋の星座)
第6章 星ぼしのアラビア語名(主要な星ぼしのアラビア語名;アラビア語起源の星名の研究)

著者等紹介

近藤二郎[コンドウジロウ]
1951年生まれ。早稲田大学文学学術院教授。早稲田大学エジプト学研究所所長。専攻はエジプト学、考古学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

陽@宇宙望遠鏡⭐︎星と宇宙とロケットが好き

33
イスラームの歴史から始まり科学研究や文化への寛容さや翻訳普及に感嘆する。巻末に年表や地図があります。ヒジュラ暦の二八月宿の名前の由来。イスラームの世界においては、実証的な観測が非常に重要と考えられてた。太陽文字と月文字。恒星名とアラビア語表記、カナ表記、翻字表記はとても参考になります。星座の名前の幾つかは以前調べたので興味深く読むことが出来た。カノープスを見上げる時には微笑んでしまいそう。アストラーベの美しさ。今度東京ジャーミーに見学に行こう。図書館本。お目当ての文献が記載されているので購入しよう。2016/05/22

Koning

8
ちゃんとしたエジプト学者の近藤先生の星の名前の起源の本。古代エジプトとメソポタミアの星に関する知見がローマ時代に失われた地中海世界でイスラームとアラブ地域がその知見を保存してくれていたことに感謝したくなる本。というか、ここでもアレクサンドリアの学者でてきますな(w。サマルカンドの天文台とかもそうだけど、今度はそれを西欧が使ってるというのも不思議な縁ですね。2012/10/20

しま

3
歴史の話から入ったのにはびびったけど楽しく読了2015/10/14

えりりん

3
単に「星たち」と呼ぶよりも、固有の名前が分かる方がおもしろい。その星が唯一の存在になるから…。 アラビアで生まれた名称に重きを置いていたから、馴染みのない名前も多かった。次は、一般的な恒星名の意味や由来がテーマの本を読みたいな。2014/09/15

wang

3
星の名前は独特の響きがある。固有名詞にしても他の場面では全く聞かない名前が多い。ア〜、アル〜のようなものもやたらとある。古代エジプトやメソポタミアで始まった天文学が古代ギリシャで発達したが、ヨーロッパの暗黒時代に失われてしまう。が、その間イスラム圏で発達を続け、ヨーロッパ人が再発見したのはイスラム経由。そのため多くの星の名がアラビア語に起源を持つことになる。その翻訳過程で変換されあるいは読み間違えられ、図の隣の星と取り違えられたりで現在の形になる。多数の星の名を一々上げて詳しい。昔の人が空をどう見ていたか2013/11/16

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