内容説明
最新の資料をもとに、古代エジプトの天文学と現在の星座神話のつながりをひもときながら星座神話の世界を紹介する。
目次
第1章 天文学発祥の地メソポタミア
第2章 黄道一二宮の星座
第3章 北天の星座
第4章 南天の星座・黄道一二宮以外の星座
第5章 古代メソポタミアの天体観測
第6章 古代メソポタミアから、ギリシア、アラビアへ
著者等紹介
近藤二郎[コンドウジロウ]
1951年生まれ。早稲田大学文学学術院教授。早稲田大学エジプト学研究所所長。専攻はエジプト学、考古学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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宇宙
18
有名なギリシャ神話と星座の関連。でも、源流はメソポタミアにあった。アシモフを読んで少し知っていたけれど、ここではそれがより深く掘り下げられた。2020/06/16
Koning
14
実を取る方の早稲田のエジプト学者。なので、前田教授なんかに資料を借りているらしいのだけれど、やっぱりメソポタミア方面はちょっと違うんじゃね?と思わざるを得ない記述もあったりなんかして(シュメル語の読みで通常ハ行に置き換えられる音をカ行にしたのは却って判りづらいとおもう)。それでも日本語で読める数少ないメソポタミア本だし、本文中だけれどInternetArchiveにある本からの楔形文字資料があったりするのは有難い。 個人的にはANとMULの説明で新アッシリア文字を使うのは意図が伝わらないだろと2013/06/21
takao
4
ふむ2023/12/01
志村真幸
2
『星座神話の起源-エジプト・ナイルの星座』の続巻。できれば、順番に読んだ方がいいだろう。 古代メソポタミアの星座について、最新の研究成果を、多数の図・写真を使いながら紹介している。黄道十二宮をはじめ、現在の星座の起源は古代メソポタミアにあるとされる。なぜ星座というものが考え出されたのか、何をあらわしているのか、エジプトとの差といったことが明快に記述されており、とてもわかりやすかった。 なおかつ、星座研究の最先端が惜しげもなく披露されており、それなりに詳しいひとでも楽しめるだろう。 2019/09/18
おりひら
1
この本は、都内にあるプラネタリウムに併設していた図書室で見つけ、早速本屋で探して購入しました。 昔から星座やギリシャ神話が好きでしたが、星座には神話が今一はっきりしない星座があったり、オリエントの影響があったらしいと知ったのですが、それを詳しく知る機会がありませんでした。 古代メソポタミアの星座を中心に古代の天文の話しを。日本では少ない古代メソポタミアの書籍。さらに古代の星と言うのは、さらになかなか無いものだったので、実に興味深い1冊でした。2016/05/18