ツバメの謎―ツバメの繁殖行動は進化する!?

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ツバメの謎―ツバメの繁殖行動は進化する!?

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  • サイズ B6判/ページ数 143p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784416114094
  • NDC分類 K488
  • Cコード C0045

出版社内容情報

春になると日本に来て、軒下などに巣をつくるツバメのユニークな生態、行動の進化の謎にせまります。

春になると日本に渡って来て、人間の生活圏で営巣をして繁殖するツバメ。身近な生物ですが、実は渡り、繁殖行動など詳しいことはわかっていません。オス、メスで協力して巣を作り、仲良く子育てをするツバメですが、実は「浮気もの」で、同じ巣の中に父親が違う子ツバメがいることがあるのです。複数の夫を持つ妻は、夫のツバメを格付けし、その子への給餌も差別するという、ちょっとこわい行動をとることがあるようです。そんな謎めくツバメの生態、行動をわかりやすく紹介するとともに、科学的な考え方の基本についても著者の視点で語ります。

【著者紹介】
北村 亘:東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。電力中央研究所環境科学研究所特別研究員を経て、東京都市大学環境学部環境創生学科講師。東大の研究員時代からツバメをはじめ、野鳥の研究をしている。NPO法人リトルターン・プロジェクト理事長。コアジサシの繁殖、渡りなどの調査を行っている。

目次

1章 ツバメはどんな鳥?
2章 ツバメの1年
3章 意外と知らない、ツバメの謎
4章 調べてみよう

著者等紹介

北村亘[キタムラワタル]
1979年、千葉生まれ。専門は行動生態学・保全生物学・鳥類学。国際基督教大学教養学部を卒業後、東京大学大学院農学生命科学研究科において、ツバメの行動生態学を研究し、博士(農学)を取得。一般財団法人電力中央研究所の特別契約研究員を経て、現在は東京都市大学環境学部にて講師。NPO法人リトルターン・プロジェクトの代表として絶滅危惧種コアジサシの保護活動を行い、また、Liferbird代表として鳥類研究の普及と発展を目指す活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

317
北村亘氏は行動生態学、鳥類学の専門家。本書は小学校高学年くらいでも読めるように易しく書かれている。しかも、観察対象は日本に住むほとんどの人にとって身近なツバメ。折しも、今年もまた春の訪れとともにツバメが飛来した。私の今年度の初観察は3月31日とちょっと遅かったが。空にツバメが飛翔しているのを見ると幸福な気分になる。本書の中心はツバメの繁殖行動。なんと約15%は婚外子らしい。オスもメスもせっせと浮気に励んでいるのだ。もちろん、そのことの遺伝学的な意味付けもちゃんとなされている。今年も半年間、ツバメと共に。 2016/04/05

しずのおだまき

23
わが家のベランダにツバメが巣をつくりました。私の部屋の窓越しから充分に観察出来るベストポジション。いい機会なので、こちらの本を読んでみました。雄は自分の遺伝子を持つ子供をなるべく沢山残したい。雌はより優れた雄との子供を残したい。つがいと言えども、浮気上等。ゴシップ記事を読むようにツバメの生態を観察しながら読んでいく。こんな楽しみ方もいいのではないでしょうか(^^)。欲を言えば、鳥の基本的な行動や、雛の水分補給、親鳥の巣についても読んでみたかったです。こういう読書も楽しいな(^^) 2018/07/16

mari

13
ツバメ本にしては詳しいけど、ラストの研究内容についての章は、えーっ!と思いました。。これ、思春期の子どもには読んで欲しくないかも、、2015/04/03

kubottar

11
ツバメは鳥の中で一番好きだな2015/03/05

Harash

6
ただ今我が家の軒下に営巣中。つばめの親は同じ場所に戻るが、巣立った子どもは生地には戻らない方が多いらしい。淋しいけれどあの子達とは今年限りなのか。 こんなことを研究して何になるのか、と筆者はよく問われるらしい。でも知らないことは知りたくなるよね。おもしろかった。2017/07/13

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