出版社内容情報
オオカミの生態、世界の分布、ニホンオオカミの謎、生態系とオオカミの関係を子供向けに紹介。
オオカミは動物園などではマイナーな動物かもしれませんが、童話などにはよく登場し、人間にとって身近なようで実態についてはよく知られていない生物です。また、絶滅したニホンオオカミに魅力を感じる人も多いです。現在、日本の自然環境にオオカミはいません。そのため、ミステリアスなイメージがあり、それもまた人を惹きつけるのでしょう。一方、シカやサルなどの獣害が問題になっている今、生態系を見直す意味でオオカミの再導入について研究者の中で議論されています。著者は、北海道の広大な敷地でオオカミを放し飼いしながら、生態や行動、群れの動きなどを研究しています。本書では、オオカミはどんな生物なのか、自然環境とオオカミはどう関係するべきか、アメリカのイエローストーンでの再導入の研究成果などもまじえながら、子供むけにわかりやすく紹介します。写真やイラスト、図版も豊富に掲載。
▼オオカミはどんな動物?…オオカミの起源・世界のオオカミ・日本のオオカミ・生態・群れの在り方・子育て・狩りの方法
▼生態系の中でのオオカミ…オオカミがいる国、いない国・オオカミは人間に管理された生物?・人間や家畜との共存
▼僕はオオカミと暮らしている…なぜオオカミを飼っているのか・オオカミはどこからやってくる?・オオカミの飼育・群れのお父さんは僕
▼オオカミと生態系…オオカミがいない日本・再導入とは何か?・イエローストーンの事例
▼オオカミのことがわかる資料・博物館
【著者紹介】
(株)オオカミの森代表。北海道標茶町でオオカミを飼育している。生態系とオオカミの関係に関心を持ちながら、国内の環境問題、アメリカ・イエローストーンでのオオカミの再導入について詳しい。毎年アメリカに訪れて、現地の研究者と交流を持つ。
目次
1 オオカミはどんな動物?
2 人間とオオカミ
3 オオカミと生態系
4 オオカミ再導入とは
5 オオカミと暮らす
著者等紹介
桑原康生[クワハラヤスオ]
1962年、長野県生まれ。青山学院大学文学部英米文学科卒業後、アラスカ州立大学にて、1年間野生動物管理学を学ぶ。現在、北海道標茶町にある「株式会社オオカミの森Howlin’Ks Nature School(ハウリンケイズネイチャースクール)」代表を務め、「オオカミの目を通して自然を考える」のテーマのもとに自然教室、英語教室を開き、同時に米国イエローストーン国立公園やモンゴル等への野生動物研修ツアーも行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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