オオカミの謎―オオカミ復活で生態系は変わる!?

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  • サイズ B6判/ページ数 143p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784416114056
  • NDC分類 K489
  • Cコード C0045

出版社内容情報

オオカミの生態、世界の分布、ニホンオオカミの謎、生態系とオオカミの関係を子供向けに紹介。

オオカミは動物園などではマイナーな動物かもしれませんが、童話などにはよく登場し、人間にとって身近なようで実態についてはよく知られていない生物です。また、絶滅したニホンオオカミに魅力を感じる人も多いです。現在、日本の自然環境にオオカミはいません。そのため、ミステリアスなイメージがあり、それもまた人を惹きつけるのでしょう。一方、シカやサルなどの獣害が問題になっている今、生態系を見直す意味でオオカミの再導入について研究者の中で議論されています。著者は、北海道の広大な敷地でオオカミを放し飼いしながら、生態や行動、群れの動きなどを研究しています。本書では、オオカミはどんな生物なのか、自然環境とオオカミはどう関係するべきか、アメリカのイエローストーンでの再導入の研究成果などもまじえながら、子供むけにわかりやすく紹介します。写真やイラスト、図版も豊富に掲載。

▼オオカミはどんな動物?…オオカミの起源・世界のオオカミ・日本のオオカミ・生態・群れの在り方・子育て・狩りの方法
▼生態系の中でのオオカミ…オオカミがいる国、いない国・オオカミは人間に管理された生物?・人間や家畜との共存
▼僕はオオカミと暮らしている…なぜオオカミを飼っているのか・オオカミはどこからやってくる?・オオカミの飼育・群れのお父さんは僕
▼オオカミと生態系…オオカミがいない日本・再導入とは何か?・イエローストーンの事例
▼オオカミのことがわかる資料・博物館

【著者紹介】
(株)オオカミの森代表。北海道標茶町でオオカミを飼育している。生態系とオオカミの関係に関心を持ちながら、国内の環境問題、アメリカ・イエローストーンでのオオカミの再導入について詳しい。毎年アメリカに訪れて、現地の研究者と交流を持つ。

目次

1 オオカミはどんな動物?
2 人間とオオカミ
3 オオカミと生態系
4 オオカミ再導入とは
5 オオカミと暮らす

著者等紹介

桑原康生[クワハラヤスオ]
1962年、長野県生まれ。青山学院大学文学部英米文学科卒業後、アラスカ州立大学にて、1年間野生動物管理学を学ぶ。現在、北海道標茶町にある「株式会社オオカミの森Howlin’Ks Nature School(ハウリンケイズネイチャースクール)」代表を務め、「オオカミの目を通して自然を考える」のテーマのもとに自然教室、英語教室を開き、同時に米国イエローストーン国立公園やモンゴル等への野生動物研修ツアーも行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ochatomo

22
オオカミが犬に似た風貌と知って興味をもち、読友さんから紹介いただいた知見本 著者は自身で飼育し、毎年イエローストーン国立公園で研究者から話を聞くとのこと 具体的に偏らずまとめられて、知識欲と向学心を導く 2014刊2020/01/28

ワッピー

19
北海道標茶町でオオカミを飼い、ネイチャースクールを開催していた桑原氏の著作。子供向けに書いてありますが、オオカミというものを理解するうえで、生態学を軸に、どのような役割を果たしているのかを丁寧に解説し、日本でオオカミが絶滅したあとに起きた現象を検証、生態系のバランス回復のために再びオオカミを導入することを提唱しています。巻末のオオカミ情報も充実しています。ただし、現在のネイチャスクールには、もうオオカミはいないとのことで、すぐ近くで見ることができる施設がなくなったのは本当に残念です。2018/11/07

frosty

16
ニホンオオカミよりも、どちらかというとタイリクオオカミなど、現存するオオカミの話が主。オオカミがいることでもたらされる利益と害。オオカミを復活させることによってもたらされる変化が詳しく書いてあった。オオカミはめったに人を襲わない。オオカミが人を襲うのは、人への警戒心が薄まって、人に近づきすぎたから。でも、それはオオカミのせいじゃない。私も含めて、オオカミに近づきすぎた人間のせい。興味本位で近づいて餌をあげたりしているのは人間の方。これを読んでいて、「獣の奏者」をものすごく思い出した。2015/04/29

uD

13
多くの神話や伝説、童話などの物語に登場するオオカミ。 直接、目にしたことはありませんが、子どものころから興味を持っていたことを覚えています。 オオカミは宗教とも結びつきがあるようですね。 日本人にとっても特別な存在。 そんなオオカミですが、飼育するのは少々困難なようです。 野生の個体は、基本的に警戒心が強く人には近づきません。 ですが飼育環境では当然、人慣れしてしまい、事故が起きることも… オオカミという動物の入門書として最適な内容でした。 次は、ニホンオオカミの本を読んでみたい!2018/10/03

えくぼパンダ

12
オオカミに関する奥深い素晴らしい本でした。オオカミにスポットを当て解りやすく、丁寧に書かれており、小学生の高学年から大人まで楽しめる内容でした。専門書のように詳しく書かれてると思えば、本の中を見るとイラストなどは可愛く、写真も豊富、解りにくい箇所は参考図までついている工夫が読み手のことを考えていて良かった。ただのオオカミ図鑑ではなく過去・現在・そして未来のあるべき姿の提案(オオカミの再導入)についての作者の考えが描かれており共感できました。オオカミの自然教室にに参加してオオカミに触れてみたくなりました。2014/02/23

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