出版社内容情報
文豪自身の人生、当時の時代背景など、伝記的な視点、歴史的な視点から文学作品を深く知るための本。明治~昭和の文豪が登場。
内容説明
文豪約40人が登場!文豪の人生と作品を時系列で読める!名作が生まれた背景を豊富なエピソードとともにイラストをまじえ紹介!
目次
巻頭特集 文豪たちの東京1 文明開化の音がする!?文豪たちがめざした明治の東京
巻頭特集 文豪たちの東京2 大正浪漫の嵐吹く―激動の時代へと突き進む大正と昭和前期の東京
巻頭特集 文豪たちの東京3 焼け野原からの復興―アメリカ占領下で変革が進む戦後間もない東京
第1章 明治前期から明治中期の文豪
第2章 明治後期から大正前期の文豪
第3章 大正後期から昭和前期の文豪
第4章 戦後の文豪
著者等紹介
志村有弘[シムラクニヒロ]
1941年、北海道生まれ。立教大学大学院修了。相模女子大学名誉教授。伝承文学・古典と近代文学の比較研究を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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Willie the Wildcat
46
『文豪相関図』が購入の決め手だったが、近代文学発展の歴史と、各派のQuick Ref.にもなる本著。『びっくりエピソード』も、笑いと驚きが多々盛り込まれている。秋声vs.鏡花と、坂口安吾vs.尾崎士郎における秋声の因果応報。発掘・支援者の観点では、菊池寛と共に、中原中也の存在感も光る。『訪れたい名作の舞台』?耶馬溪と城崎温泉。因みに、谷崎潤一郎の義娘への土下座は、流石に唖然!?著者の期待通り、読後これまで以上に文豪を身近に感じることができた気もする♪2025/01/27
assam2005
14
日本の文豪大集合!明治時代から昭和時代の戦後まで活躍した文豪たちのエピソード等をイラストと説明文で紹介した一冊。時代が古くなれば古くなるほど…ゲス度が上がる?島崎藤村の姪っ子に手を出し愛人関係となり、妊娠したことが分かったらフランスへトンズラ。谷崎潤一郎の妻を妻の愛人に押し付けて、自分は妻の妹に求婚したら拒絶。妻が惜しくなったため前言撤回、妻を取り戻そうとする。自分の死後、これほど詳らかにされていると本人が知ったらどうなんだろう。恥じるのか、気にもしないのか。誰もが凡人じゃない、それが文豪。2024/12/22
takakomama
5
明治から昭和の文豪たち34人の生涯や代表作、名作の舞台などの紹介。文豪同士の師弟関係や親交の相関図がわかりやすいです。びっくりエピソードも面白いです。2025/06/26
TB
1
C図書館本。新刊棚にあった本。令和6年は「乙女の本棚シリーズ」等を読んでるせいで、明治~昭和前期の文豪の作品をよく読んだ。森鴎外、坂口安吾、泉鏡花、芥川龍之介など。また、11月下旬には軽井沢に旅行して、「堀辰雄文学記念館」「軽井沢高原文庫」を訪ねてきた。そういうこともあって借りてみた。高校時代の国語便覧で読んだぐらいの知識しかなかったけど、大まかだけど全体像がつかめたような気がする。特に森鴎外と堀辰雄はもう少し作品を読んで深掘りしてみようと思う。それにしても若くして死んだ梶井基次郎と中島敦の存在感は凄い。2025/01/01
リラッママ0523
1
一人一人について、とても詳しく語られていて、小ネタや相関図など面白く読めた。それにしても、文豪のなんとクセツヨなことか!まわりの家族や友人はさぞや大変だったとしのばれる。2024/10/22