内容説明
症状、検査・診断から最新治療までを網羅!精密なイラスト+詳しい解説。
目次
1 認知症の分類と特徴(認知症の定義;認知症の種類と疫学 ほか)
2 認知症の検査と診断(診断と検査の基本;問診の手法とポイント ほか)
3 認知症の中核症状、周辺症状(認知症の症状分類;中核症状(1)記憶障害 ほか)
4 認知症の最新治療(最新の認知機能改善薬;薬物治療の目的 ほか)
著者等紹介
河野和彦[コウノカズヒコ]
認知症専門医。医学博士。1958年愛知県生まれ。1982年近畿大学医学部卒業後、1988年、名古屋大学大学院医学系研究科老年科学教室博士課程修了。同大学老年科学教室講師、愛知県厚生連海南病院老年科部長、愛知県共和病院老年科部長を経て、2009年に名古屋フォレストクリニック開院。日本内科学会認定内科医、日本老年医学会指導医・代議員、日本老年精神医学会指導医。国内有数の認知症初診患者数と、30年以上にわたる認知症治療経験をもとに、効果・安全性の高い認知症薬物治療を確立し、「コウノメソッド」として提唱(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たまきら
25
義父が認知症と診断されてから色々な本を読み漁ってきましたが、一番最初にこの本を手に取れたらどんなによかったか!とにかくわかりやすく、フルカラー。苦労しながら情報を収集し、自分であたまに入れたもろもろの情報が、私好みの整理の仕方でサクッとここに紹介されているのが嬉しい。さっそく旦那さんが食いつき、先に読んで「本当によく整理されていてわかりやすい…あっきらちゃん、よくみなよ!書いてるの河野先生じゃん!」ああっ!道理で!2016/06/24
おおにし
9
認知症の基本知識を得ようとして読んでみましたが、専門家向けの本で初心者には少し詳しすぎました。しかし、一つ気になるのは認知症治療が薬物による治療しか書いていない点です。メンタルセラピーからのアプローチも紹介してほしかったですね。2016/07/24
むらさき文鳥
6
認知症が気になる年齢になったので最新刊が出ると読むようにしています。認知症といっても症状は様々なのでその違いや原因がイラストで分かりやすく解説されていると思いました。専門用語が難しく感じるかもしれませんが、医師によっては親切な説明をしてくれるとは限らないので知識として知っておきたいと思います。索引もあり、難しい言葉には解説ページをカッコ書きで添えるなどの配慮もあり親切なつくりだと思います。(図書館本)2017/03/07
田中峰和
4
認知症の家族を持つ者にとって、症状を知ることは必要だが、知れば知るほど絶望感をもたされる。薬も存在するし、病状の進行を遅らせるというが、ほとんど効果は見られないものである。様々な症状がイラストで解説されるが、その症例が出ていないことを喜ぶべきか、さらに酷い症例を受け入れるべきか。本人はどれほど苦しんでいるのかを考えると、暗い気持ちになる。高齢に伴い、誰にも何らかの症状はでるのだが、死ぬまでに現れないことを望むしかない。2024/01/11
oanchan
3
やや専門的な内容も含まれているけど、認知症を体系的に理解することができる、良書だと思う。認知症のタイプ毎に必要な薬が掲載されているのも参考になった。2017/08/21