内容説明
人生なんて一寸先は闇―飲み過ぎたある夜背中に天使の刺青を背負うヤクザ四方と一夜の過ちを犯してしまったらしい柚木は、それ以来しつこく迫られ肉体関係を強要されるようになってしまう。その上会社からはリストラを宣告され妻には家出されて…。純情ヤクザ×中年リーマンの奇妙な関係の行方は。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エンブレムT
48
これは凄い!乙女が心躍らせる設定が皆無です!!(爆)EDを患いアル中寸前、リストラ&離婚宣告寸前と、捨てる神からの一斉攻撃を受けるダメリーマン・柚木35歳。拾う神はありがた迷惑なヤクザ。深酒のあげく一夜を共にし惚れられた、背中に天使の刺青を背負った男・四方のみ!!こんなんであんななのに(笑)物語としてはとても面白かったです~♪柚木は禁酒さえ出来ればイイ男としての要素が高そうだし、四方の不器用っぷりは知るほどに愛おしさが増していきました。・・・これは年下ワンコ攻めになるのか!?それが一番腑に落ちん(笑)2011/07/17
メイ&まー
16
「天使」というのが印象的なモチーフ。最初、ヤクザが天使のような受に出会うの?と思っていたところ、予想外に純粋なヤクザさん・四方の登場に、「こいつが天使なのか」と(笑)。結局は、作中にもあるようにお互いがお互いにとって天使のような存在なんでしょうね。BL読んでて久々涙が出ました。高いのか低いのか計りかねるテンションの文章に最初ちょっと戸惑いましたが、それも魅力。面白かったです。すごく心に残る。2010/07/10
夏野
13
四方は天使の入れ墨をしょったヤクザ。幼いころからずっと感情にふたをしてきたから、いつの間にか「自分」さえ失くしてしまった。そんな四方を、四方として見てくれる柚木と出会って、「探し当てた」と思ったのかな。はじめ逃げ腰だった柚木。へたれぶっているけど、ほんとうは人情に篤くて、ぎりぎりのところで踏みとどまれる男前なところがよかった。お互いに、お互いの天使を見つけて良かったと思いました。ヤマダサクラコさんの挿絵もステキ。この作品が大好きです!2010/11/28
要
11
サラッと読めました。年下のわんこ攻めは、安心して読めるから好き!四方が、真っ直ぐで、良かった。「抱かせてくれ」「絶対にダメ!」「…どうしても?」ってやり取りが、可愛くて好きでした。章平くんのキャラも好き。でも、なんか、全体的に全部がサラサラっとうまくいきすぎてて、そんなうまくいくか!?ってちょっとツッコミながら読んでしまった(笑)新装版で、ヨネダさんのイラストでも読んでみたい!2014/04/14
みんと
10
ダメダメな柚木と出会うまで、四方に天使が舞い降りる事が無かったと考えると胸が痛みます。それでも楽しく、ついつい笑みがこぼれるお話でした。 2014/05/28