内容説明
大英帝国の栄華と威信を頑なに守るパブリック・スクール―それは思春期の少年達から成る歪な世界。将来を保証する自治組織の役員の地位を得るために数々の陰謀が渦巻く中、密かに想いを寄せていた幼なじみよく似た下級生・ブライトにロレンスの心は傾いていく…。その気持ちは恋だったのだろうか…。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
リリー
11
良かった❤︎あとがきにあるように、映画「アナザーカントリー」を思い出す世界観でした。舞台は在りし日の英国、パブリックスクール。そこで少年たちの様々な想いが繰り広げられますが、主要人物の名前のニュアンスがどれも似ていて、中盤までは読み分けがつかずに苦労しました。でもそれを乗り越えれば素敵な世界が待っています。トリスタンが好きだったので、ラッセルとのその後が知りたいな。2015/12/05
雨蛙
9
かわいさんが高校生の時に書かれたものに改訂を加えたものだそうで、ヒットラーが台頭する時代のイギリスのパブリックスクールや社会の同性愛への閉塞感などが静謐な感じで書かれていて、その雰囲気に浸れました。2016/11/30
黎
2
BLの王道ではないがラブストーリーの王道。叶わぬ恋、障害、周囲との軋轢、片恋、恋敵、禁断、全部あり。冒頭は「アナカン」よりも「ブライヅヘッド」かと思ったが、最後はちゃんと「アナカン」で。韓流ドラマのなかった頃の「彼の地」のロマンスだな~。2010/03/21
シェリ
1
久しぶりにカタカナの名前を読んだら、なかなか覚えられなかった。悲恋と知っていたので衝撃はなかったけれど、ロレンスの話も聞かずにブライトのいきなりの行動は短絡的だなぁ。時代的なものもあるし、これはこれで良い結末なのかも。2013/07/07
4,977,000
1
ラストはこれしかない!潔い!!カタカナに弱い私は最後まで名前が覚えられず、登場人物紹介を何度も確認した(汗)2010/03/06