内容説明
ワインクラブでバイトする大学生遼一郎は、ある日、店の路地裏で乱闘する高校生を拾う。長身で鋭い目、赤茶けた髪の匿名希望の乱暴者の印象は野良猫そのもの。気ままで独りを好む猫と「人間鎌いの博愛主義者」遼一郎との、言葉がなくても二人でいるだけで満足できる代償を求めない、そんな奇妙な愛の関係。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ayatoto
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★4 確かに古さは感じるけど良い感じで好きです。でもさすがに挿絵は暗くて好きじゃないな〜。 '98.12初版2015/01/22
いりえ
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アビシニアン、いいなあ。好きでした。2012/07/15
ふらんそわ
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アビシニアンの方がちょっと異色な感じで良かったかな…。重みがあるかんじ2012/02/05
琥珀
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表題作の、猫(注:ヒトです)のねこっぷりが、特に前半、がぶりつきで惹き込まれた!理想的な顔・身体かつ強い、けどコミュニケーション力が皆無な猫が、「じぃーっといつまでも目を逸らさない」さまなどが主人公の観察口調で書かれていて、もっともっとと読みたくなる文章だった。2009/03/17