内容説明
土方歳三はほとんど一人で新選組という組織を鉄壁の集団に仕立て上げた。幕府に殉じ、あえて滅びゆくものに命を賭けるという生き方は現代人の心をも強く惹きつける。もともと農民や浪人、商人で構成された雑多な集団を鉄の規律で幕末最強の軍隊へ成長させていった新選組副長土方歳三の「士道」に基づいた行動原理と人気の秘密に迫る。本書に設けた101の疑問を解明していくことで、土方歳三の生き方と新選組の歴史が見えてくる。
目次
第1章 武士をめざして―武州多摩で大志を抱く(土方歳三がこれほど人気があるのはなぜか?;歳三が生まれた武州多摩はどのような風土か? ほか)
第2章 江戸から京へ―歳三、京洛の地で己の夢に邁進す(浪士組はどのような経緯で生まれたのか?;歳三が参加した浪士組とは、どのような組織だったのか? ほか)
第3章 粛清と分裂と―新選組、天下に名を成す(なぜ新選組の分裂騒動が起こったのか?;永倉新八が起こした分裂騒動を歳三はどう解決したか? ほか)
第4章 流山、そして会津へ―盟友との別れ、そして新たな戦いへ(歳三が江戸に来て断髪したのはなぜか?;新選組に百万石が下賜されたというのは本当か? ほか)
第5章 北天の地にて逝く―歳三、武士として武士らしく戦場で果てる(仙台藩士は歳三をどのように見ていたか?;なぜ歳三は榎本艦隊に投じて蝦夷地まで行ったのか? ほか)
著者等紹介
河合敦[カワイアツシ]
1965年生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業。現在、都立高校教諭として教鞭をふるうかたわら、執筆活動をおこなっている。第17回郷土史研究賞優秀賞受賞。第6回NTTトーク大賞受賞
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