内容説明
戦国争乱の世、武田信玄は甲斐の小大名より身を起こし、いくたの戦陣を駆けめぐって四隣を制圧し、“甲斐の虎”と恐れられた。当代随一の軍略家といわれ、屈強な甲州軍団としたたかな外交手腕を駆使して、生涯の大半を征服戦争に費やした。本書は、広大な甲斐合衆国を築きながらも空しく陣没した英傑の生涯を、同国人の著者が情熱を傾けて描く。
目次
晴信と信虎
美しき名、禰々
山本勘助登場
男は鉱夫に、女は遊女に
疾きこと風の如く
六連銭の旗風
若き越後の竜
鉄砲隊出陣
景虎も攻めかからぬ城
川中島の合戦
西上の決意
北条氏康逝く
一筋に都へ
信玄死す