内容説明
鎌倉幕府が崩壊したあと、後醍醐天皇の建武中興も短期で終わり、60年におよぶ南北朝時代がはじまります。南北朝の合一を果たしたのが室町幕府の3代将軍足利義満で、幕府は15代将軍義昭のときまで続きますが、8代将軍義政のときにおきた応仁・文明の乱により、幕府の権威はなくなり、やがて各地を代表する戦国代名が群雄割拠する戦国時代を迎えます。そうした戦国大名たちの中から天下統一をめざす動きがでてきました。「天下布武」をスローガンにかかげた織田信長の登場はそのことを象徴的に示しています。信長の具体的な戦い方や、信長が築いた安土城など、最新の研究にもとづいて絵にしています。信長・秀吉による天下統一の歴史の流れがよくわかると思います。また、キリスト教宣教師たちがもたらしたヨーロッパ文明の影響などからも、時代の転換点を感じとってもらえるでしょう。
目次
第1章 建武の中興
第2章 日本国王足利義満
第3章 応仁の乱
第4章 戦国大名の登場
第5章 鉄砲とキリスト教伝来
第6章 天下布武
第7章 関白秀吉
第8章 天下分け目の合戦
著者等紹介
小和田哲男[オワダテツオ]
静岡大学教育学部教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。