内容説明
なぜ援助者が虐待に走るのか―本書では、援助者の心の動きとそれに作用する要因を克明に分析し、多様なパターンや段階を示しながら、虐待にいたる心理過程を明らかにしている。さらに対応策として、早期発見の方法、援助者の自己検討基準、事例検討会やスーパーヴィジョンの活用方法など、一つひとつ具体的に提案する。
目次
第1章 「施設内虐待」概説(虐待;施設内虐待;施設内虐待の形態的分類;施設内虐待の歴史的概観)
第2章 虐待に至る援助者の心理過程(志向的自律型虐待;志向的他律型虐待;無志向的自律型虐体;無志向的他律型虐待)
第3章 虐待克服への挑戦―利用者と援助者の豊かな人生をめざして(虐待対策における四つの段階;早期発見の方法と対処;予防、早期発見、早期対策手段としての事例検討会;利用者を虐待してしまう援助者に対して行われるスーパーヴィジョンおよび自己検討;最終的解決手段としての通告)
著者等紹介
市川和彦[イチカワカズヒコ]
1960年、栃木県に生まれる。1982年、東北福祉大学社会福祉学部社会福祉学科卒業。1985年~93年、知的障害者授産施設にて生活指導員として勤務。1993~97年知的障害児施設にて児童指導員として勤務。1999年、日本社会事業大学大学院社会福祉学研究科博士前期課程修了。現在、茅ヶ崎リハビリテーション専門学校社会福祉学科専任教員、茅ヶ崎看護福祉専門学校非常勤講師
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