内容説明
精神分析とはどのような技法で具体的に何をするのか。アメリカを代表するラカン派の精神分析家が、現在流行する他の精神分析の諸理論・技法との批判的対比を通して、明晰に描き出した好著。
目次
第1章 聴くlisteningと聞くhearing
第2章 質問をする
第3章 句読点を打つ
第4章 区切りを入れる(可変時間セッション)
第5章 解釈する
第6章 夢、白昼夢、幻想による作業
第7章 転移と逆転移の扱い
第8章 「電話分析」(精神分析状況のヴァリエーション)
第9章 正常化を行わない分析
第10章 精神病を治療する
著者等紹介
フィンク,ブルース[フィンク,ブルース][Fink,Bruce]
アメリカのデュケーヌ大学心理学教授、ラカン派の精神分析家。パリ第八大学で精神分析の博士号を取得。ラカンが死の直前に立ち上げた『フロイトの大義』学派で七年間の研鑽をつみ、現在そのメンバーである。ピッツバーグ精神分析協会にも所属し、多くの分析家の養成に携わっている
椿田貴史[ツバキタタカシ]
京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。臨床心理士。専門は臨床心理学。現在、名古屋商科大学コミュニケーション学部教授
中西之信[ナカニシユキノブ]
京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。言語聴覚士。専門は失語症言語臨床・「言語と人間」論・精神分析学
信友建志[ノブトモケンジ]
京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。専門は思想史・精神分析。現在、龍谷大学、京都大学で非常勤講師
上尾真道[ウエオマサミチ]
京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。博士(人間・環境学)。専門は精神分析・精神医療史・思想史。現在、学術振興会特別研究員(PD)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
藤月はな(灯れ松明の火)
かがみ